2013年08月06日(火) 12:00
私が強く主張している競馬格言のひとつが、「馬券は迷ったら前から」。つまり逃げ・先行馬重視である。
展開の紛れは前に位置する馬に有利な形で発生することが多いし、先行タイプのほうが不利も受けづらい。どの馬が良い位置を取れるかは別として、結果的に先行できた馬の勝率や複勝率、単複回収率などは高い数値を示すことが多い。
この発想は、穴買いの馬券愛好家にはかなり常識になっていると思う。そして、前を重視するということは後ろを軽視するということでもある。人気馬が追い込み脚質の場合は、その馬が差し遅れて馬券外になることを期待するわけだ。
関屋記念を新コースになった2001年以降について振り返ってみても・・・
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須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。