関屋記念

2013年08月10日(土) 18:00

 最近10年間の勝ちタイムは、1分31秒台が3回。1分32秒台が7回。新潟は少々の雨は関係ないから、日本を代表する快速の1600m重賞らしい速い時計の決着が続いている。

 ただ、高速決着といっても、レース全体のペースが速いから快時計が記録されるわけではない。ほとんど平坦といっていいコースは、夏の野芝の根が張っているから、軽い芝コンディション。芝状態によるところが大きい。最後の直線の長さが影響し、最近はスローな流れが目立ち、レコードの1分31秒5が記録されたドナウブルーの昨年でさえ、レース全体のバランスは、「47秒0-44秒5」。後半の半マイルのほうが2秒5も遅いスローペースだった。2番手でなだめていたドナウブルーの1000m通過は、高速の新潟では未勝利戦級のゆっくりペースで58秒9。上がりだけが猛烈に速く、32秒6。2着も同じ位置で進んだエーシンリターンズだった。

 今年のメンバーも飛ばす馬は見当たらず、ほぼ昨年と同じようなバランスの前後半が予測される。ハイペースになる可能性は少ない。

 差しタイプのスパートのタイミングは難しい。ドナウブルーと前後する位置でレースを進めるはずのレッドスパーダから入りたい。

 故障休養、のどの手術などがあって、長いスランプ期間、順調に使えない時間が長かったが・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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