明日は少点数で高額配当的中を目指しているプレイヤーには手頃な日!

2013年08月10日(土) 20:00

 先週8月4日のWIN5は802万4920円の好配当決着。1レース目(宮崎特別)、2レース目(飯豊特別)、5レース目(レパードステークス)を単勝オッズ3倍台の上位人気馬が制したうえ、4レース目の小倉記念を勝ったのも単勝オッズ6.9倍のメイショウナルトでしたが、3レース目の札幌日経オープンで単勝オッズ52.5倍のセイカプレストが優勝を果たし、配当が跳ね上がりました。

 なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約366万円。実際の配当は倍以上でしたから、妙味という点でも申し分のない決着だったことがわかります。ちなみに、こちらも主因はセイカプレストの優勝。3レース目の終了時点における残り票数は2766票で、2レース目終了時点(47万5159票)の約0.6%しか残らなかったのですが、セイカプレストの単勝支持率が約1.5%だったことを考えると、これは明らかに減り過ぎです。当コラムや私の著作で以前から指摘しているように、「少頭数のレースで人気薄が勝ったとき」「他の4レースで人気サイドの馬が勝ち、1レースだけ人気薄の馬が勝ったとき」はこうした現象が起こりがち。今後も改めて注目してみてください。

 明日8月11日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が51万8400通り(前日16時現在)。先週8月4日とほぼ同水準です。このくらいの出走頭数なら点数を絞り込みやすいと思いますし、今回と同じくらいの総組み合わせ数で数百万〜数千万円クラスの配当が飛びだした例はたくさんあります。私もそうですが、数十点くらいの少点数で高額配当的中を目指しているプレイヤーには手頃な回と言えるでしょう。(伊吹雅也)


【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→新潟11R 関屋記念
 ジャスタウェイ。No.1予想にも記しましたが、関屋記念に適した調教タイプである上に、須貝尚介厩舎の鉄板スポットが夏開催の新潟芝1600m。これだけでも十分に1点勝負できる要素だと思います。
 加えて、1週前追い切りで併せ馬先着。最終追い切りでも併せ馬先着し、終い最速ラップのラスト1F12.2秒。重賞で勝つための基本的な調教をすべてクリアしているだけに、この馬以外に推す馬がいません。

推奨馬:16.ジャスタウェイ

■今週の多点買いレース
→函館11R UHB賞
 今夏、函館芝1200mで行われた重賞、函館SSは併用調教馬が1着2着。それを考えると、標準併用のハッピーカオルは十分に1着のチャンスがあります。
 また、過去のUHB賞という観点でいくと、馬ナリ平均トラックは好走しているので、ストレイトガール。ウエスタンビーナスのように、美浦坂路で追い切って逃げ切るパターンなら、シルクオフィサー。そして領家政蔵厩舎の鉄板スポットであるファインチョイスまで押さえれば、十分でしょう。

推奨馬:1.ストレイトガール、6.シルクオフィサー、9.ハッピーカオル、11.ファインチョイス


【古澤秀和のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→新潟11R 関屋記念
馬体写真、調教の反応共に素晴らしかったし、今の新潟の馬場(切れとパワーの両方を要求される)も合っている。死角という死角はないし、ここは勝ち負け必至。

推奨馬:16.ジャスタウェイ

■今週の多点買いレース
→小倉11R 阿蘇S
 アイファーソングは前走で復調気配を見せたし、今回は相性の良い小倉コース。内枠を引いて逃げやすいし、ハンデも楽なここは勝ち負けに持ち込めそう。

 チョイワルグランパはここもハンデが軽いし、流れが速くなって持久力を生かせそう。位置取りも良いところを取れそうで、一発あっても良い。

 レッドクラウディアはここでも通用する力は持っている。小倉コースは以前に完勝しているし、相性が悪いということはないだろう。休み明けを叩かれての上積みも期待できるし、ここは買っておきたい。

 ゴールスキーはダート&休み明け2戦目できっちりと変わった。早めに捲ればチャンス十分。

 スタッドジェルランは前走が強い内容。小倉コースも合っているし、57キロでも十分頭まで考えられる。

推奨馬:2.アイファーソング、3.チョイワルグランパ、7.レッドクラウディア、8.ゴールスキー、9.スタッドジェルラン


【伊吹雅也のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→小倉10R シンガポールターフクラブ賞
 今年の2回小倉芝2000m(8月10日終了時点)は、3歳以上のレースに限ると、前走で芝、かつ2000m未満のレースに出走していた馬が[1-0-0-13]といまひとつ。芝2000m以上が合いそうな馬を重視すべきでしょう。注目は川田将雅騎手とラストインパクトのコンビ。このメンバー構成なら実績上位ですし、昨夏も今夏もこのコースはディープインパクト産駒の活躍が目立っています。

推奨馬:2.ラストインパクト

■今週の多点買いレース
→小倉11R 阿蘇ステークス
 4コーナーを5番手以下で通過した馬は2008年以降[0-0-4-37]。近年は差し馬が勝ち切れていません。一方、前走がJRA重賞かオープン特別、かつ前走の4コーナーを4番手以内で通過した馬は2008年以降[3-2-1-5]と安定していました。狙ってみたいのは小倉ダート1700mに実績のあるアイファーソング、スタッドジェルラン、フサイチセブン、先行力が高いメテオロロジスト。

推奨馬:2.アイファーソング、9.スタッドジェルラン、10.フサイチセブン、16.メテオロロジスト


【石橋武のWIN5見解】
■今週の「単勝二頭流」レース
→小倉10R シンガポールターフクラブ賞
 ラストインパクトは、新馬戦、エリカ賞、すみれSと内回りのレースを1着、2着、2着。反対に外回りコース、直線の長い大回りのコースを使用するレースではきさらぎ賞の6着、前走1000万特別4着など、イマイチの戦績が多い。ここから長い直線の追い比べよりも、内回りの競馬にありがちな持久力勝負のほうが向いていることがわかる。今回は平坦小回りの小倉芝2000m戦。同馬向きのコースだ。叩き2戦目で自分の力を発揮できれば、同馬であっさりだろう。ただし、決して器用な馬ではないので、他馬にもつけいる隙はある。

 スーパーオービットは、全3勝中このコース(小倉芝2000m)で2勝。前走は1ハロン短い小倉芝1800mを使われて、開幕週の前残り馬場を勝ち馬から3馬身差まで詰め寄った。開催が進み適度に馬場が荒れてくる3週目ともなれば、さらに差し脚が活きるうえ、今回はこの馬自身、長期休養明けを2回叩かれてもっとも力が出せる仕上がりとなる。得意の小倉を舞台に大駆けが期待できる。

推奨馬:2.ラストインパクト(人気馬)、4.スーパーオービット(穴馬)

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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