北九州記念のハンデをどう解釈するか

2013年08月13日(火) 12:00

 今週行われる北九州記念はハンデ戦。ハンデ戦ということはファンが斤量に注目する必要があるが、その際にはパターン分けして斤量の増減を評価しなくてはならない。

 G3だと前走条件戦組も出走してくることになるが、そのおおくはハンデG3を斤量減の形で迎える。例外があるとしたら、前走の条件戦もハンデ戦で、そこでの斤量が軽かった場合だ。

 反対に、前走オープン組は基本的に斤量は据え置きが多く、前走が好走だったか、過去に持ちハンデが増す要因になっているレースを経験している場合は斤量増になる。また前走が別定や馬齢で持ちハンデがそれより下の場合は、斤量が減ることになる。

 斤量増と斤量減はそれぞれ良いグループと悪いグループを抱えていることになるのがお分かりだろうか。前走オープンの斤量増組は「強い」ということだが、昇級の斤量増は「前走が甘い条件だった」ということである。反対に前走オープンの斤量減組は「弱い」という可能性をはらんでいるが、昇級の斤量減は買い頃の上がり馬である可能性を秘めている。

 北九州記念をはじめとする「ハンデG3の芝1200m戦・2003年以降」を例にしてみよう。

 前走より斤量が減っていた馬を、前走条件戦組と前走オープン組に分けると次の通り・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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