黒潮盃展望

2013年08月13日(火) 18:00

◆黒潮盃展望
(8月14日 大井 サラ3歳 地方競馬交流 別定 南関東SIII 1800m)

「黒潮盃」は、今年第46回目を迎える3歳重賞。かつては春クラシック最終TR(京浜盃→黒潮盃→羽田盃)として行なわれ、ホスピタリティ、アウトランセイコー、さらにジョージタイセイ、ナイキジャガー、何頭ものビッグネームが制してきた。しかし平成11年、8月に施行時季移行。以後、上昇馬が主役になる“秋へのステップレース”へ、位置付けが大きく変わった。加えて17年“地方競馬交流”と条件改定。現実に19年マルヨフェニックス(笠松)、23年オオエライジン(園田)優勝、昨年もエスワンプリンス(佐賀)3着だから、レース自体“いい進化”をとげたといえるだろう。

 ともあれ、黒潮盃を文字通り“出世レース”にしたのは、17年ボンネビルレコード。同馬はここで初タイトルを得て軌道に乗り、結局重賞8勝、うちGI2勝(帝王賞・かしわ記念)。“稀代の鬼脚”と呼ばれるまでに成長した。見渡して今年のメンバー。春のクラシック上位組はこぞって回避、例年にも増して上昇馬、成長株に、期待と興味が集中する。「JDダービー」圧勝、交流Gレベルで一歩抜け出たクリソライトに、今後迫ってくるライバルがあればいったい何か。先日新潟「レパードS」の結果からは、JRA勢(3歳馬)の力関係もまだ混沌。改めて南関東勢(他地区含め)、その奮起に期待したい。

 (1)…波乱含み。1人気[4-2-1-3]は水準以上だが・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

吉川彰彦

日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

新着コラム

コラムを探す