2013年08月24日(土) 20:00
先週8月18日のWIN5は899万3220円の好配当決着。しかも、単勝支持率通りに票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約425万円で、実際の配当が理論値を2倍以上も上回るという珍しい回でした。支持率と的中確率は概ね比例するものですから、先週のWIN5を的中された方は「“本来ならこれくらい”という配当に加えて四百万円以上も余計に払い戻しを受けることができた」と言えます。実際の払戻金が理論値より3割以上も低かった先々週8月11日とは対照的。どうせなら先週のような回を的中させたいものですね。
こうした決着になった要因はいろいろあると思いますが、9頭立ての西部スポニチ賞を単勝オッズ22.0倍のマコトブリジャールが制した点もそのひとつでしょう。「少頭数のレースが荒れると理論値より高い配当になりやすい」というのは、私が以前から指摘しているWIN5ならではの傾向。出走頭数が少ないレースほど、人気サイドの数頭に絞るプレイヤーが多くなるようです。明日8月25日のWIN5対象レースにも10頭立て(前日16時現在)の小倉日経オープンが含まれており、このレースが荒れれば妙味ある配当になると思います。
ただし、先週までのWIN5対象レースを集計してみると、単勝オッズ10倍以上の馬が優勝したレースの割合は11頭立て以下が13.2%、12頭立て以上が28.4%。「少頭数のレースは荒れにくい」というのも厳然たる事実で、こちらの傾向を重視するなら、むしろ思い切って絞り込むのがセオリーと言えるでしょう。いずれにせよ、少頭数のレースが配当上の鍵になることだけは確かなので、前出の傾向を意識しつつ優先的に検討したいところです。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →新潟10R 朝日岳特別 2回新潟開催(8日目まで)に行われた、500万下クラスより高額条件のレースは3鞍。その優勝馬に共通する調教タイプが「馬ナリ平均」。詳細は、馬ナリ平均トラックが1頭、馬ナリ平均併用が2頭です。 どちらかの調教タイプに該当しているということになると、馬ナリ平均併用のインプロヴァイズ。しかも、最終追い切りが単走で馬なりですから、堀宣行厩舎の勝負調教に該当。その上、夏開催の新潟芝1400mということであれば、堀宣行厩舎の鉄板スポットですから、インプロヴァイズの1頭勝負。
推奨馬:9.インプロヴァイズ
■今週の多点買いレース →新潟11R 新潟2歳S 2004年以降、過去9年の新潟2歳S優勝馬のうち、最終追い切り場所が坂路馬場だったのは1頭だけ。それ以外はすべてトラック馬場。また、標準以下の調教本数だったのも1頭しかいませんでした。同じく、優勝馬8頭に該当していたのが、最終追い切りの併せ馬で先着という内容です。 この3つの条件をすべてクリアしているのは、3頭いますが、ハープスター、アポロスターズ、タカミツスズラン。ポテンシャルが最も高いのは、ハープスターでしょうが、最終追い切り場所がCWというのは、過去9年にはいないため、そうなると、アポロスターズとタカミツスズランという選択になります。
推奨馬:5.アポロスターズ、15.タカミツスズラン、17.ハープスター
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →函館11R キーンランドC ここはフォーエバーマークが中心。今の函館の馬場は逃げた馬や内枠が有利だし、1番枠は絶好の条件。テンに速い馬はいるが、ここは枠順の利があるし、それほど速いペースにはならなさそう。牝馬とは思えないくらい筋肉も良く付いているし、雨が降っても大丈夫なタイプ。ここは逃げ切りが濃厚。
推奨馬:1.フォーエバーマーク
■今週の多点買いレース →小倉10R 天草特別 トーホウアマポーラは小倉相性が良いし、能力的に元々このクラスの馬。内枠を引いてロスの無い競馬ができそうだし、ここは勝ち負け可能な場面。 エイシンキンチェムは今季好調。元々力のある馬だし、小倉の1200mは現状ベストの条件。ツナギが立っていて馬場が渋っても大丈夫だし、ここは勝ち負け濃厚。 アンバルブライベンは同型の存在が気になるところだが、行き切ってしまえばしぶといし、ここでも逃げ切るだけのスピードは十分に持っている。大崩れする場面もあるが、逃げ切ってしまうパターンもあるので、押さえは必要だろう。
推奨馬:2.トーホウアマポーラ、5.エイシンキンチェム、17.アンバルブライベン
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →小倉11R 小倉日経オープン JRA、かつ芝、かつ1600m以下のレースで優勝経験がない馬は2008年以降[0-2-1-24]。芝中距離を主戦場としている馬は信頼できません。また、4コーナーを4番手以下で通過した馬は2008年以降[1-2-3-39]。先行力がない馬も評価を下げるべきだと思います。注目は酒井学騎手とサワノパンサーのコンビ。ここ2戦がいずれも好内容でしたし、このメンバー構成なら展開にも恵まれそうです。
推奨馬:1.サワノパンサー
■今週の多点買いレース →小倉10R 天草特別 昨年の2回小倉芝1200mは、3歳以上、かつBコースで施行されたレースに限ると、1〜6枠の馬が[1-2-4-53]といまひとつ。また、前走がJRAのレース、かつ前走の4コーナーを2番手以内で通過した馬が[0-1-0-16]と苦戦していました。開催終盤らしく、外枠の差し馬を重視すべきでしょう。狙ってみたいのは前走がまずまずの内容だったインクレセント、トキノゲンジ、実績上位のネオヴァンクル、ドリームフォワード。
推奨馬:12.インクレセント、14.ネオヴァンクル、15.トキノゲンジ、18.ドリームフォワード
【石橋武のWIN5見解】 ■今週の「単勝二頭流」レース →小倉10R 天草特別 トーホウアマポーラは、前走で同コースの小倉芝1200mを勝利。再度1000万クラスへの昇級を果たした。もともと小倉芝1200mを得意としており【2-1-0-0】とパーフェクト連対中。その他、平坦の京都コースでも良績を残す平坦巧者。現級の1000万下でも馬券絡みの実績を持っており、またハンデの53キロも非常に有利。叩き3走目の上積みも含め、大いに期待したい。
ネオヴァンクルは、今回と同じ小倉芝1200mでデビューからの2戦を走り、3着、1着。その初勝利を含む2勝はともに芝のレースで収めており、のちのダート戦での苦戦を見てもやはり適性は芝にある。それを証明するかのように、前走は久々に芝戦を使われて4着と好走してみせた。デビュー3戦目でオープン特別を勝ったこともあって、今夏までオープン・1600万下で戦わざるをえなかったが、ようやく実力にともなうクラスで走れるようになったのも大きなプラスだ。芝、適クラスへの出走で激走が期待できる。
推奨馬:2.トーホウアマポーラ(人気馬)、14.ネオヴァンクル(穴馬)
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。