新潟2歳S

2013年08月26日(月) 18:00

 2歳戦のスタートが早まり、つれて距離1600mのこの重賞の評価は高まっている。今年は、新潟で勝ち上がった馬はわずか3頭だけ。初勝利を記録した競馬場別にグループ分けすると、「福島5、中京4、東京4、新潟3、小倉1、函館1」頭という組み合わせになった。

 これまでの初期のローカル2歳重賞とはだいぶ様子が異なっている。今回の成績を、初勝利を記録した競馬場別にすると、1着馬から順に「中京、東京、中京、福島、東京、中京、東京、中京…」となり、9着のダウトレス(福島デビュー)が新潟で勝ち上がった組の最先着馬である。もう、新潟でデビューした馬中心のローカル重賞ではなくなったのである。

 それを考えると、中京の芝1400mで新馬戦を快勝し、2戦目のこの1600m重賞を圧倒的な内容で楽勝した牝馬ハープスター(父ディープインパクト)には、このレースの中身が際だっていたという以上の高い評価をしていいだろう。

 ダッシュもう一歩のスタートから、4コーナーを回ってもまだ最後方追走になったハープスターは、残り2ハロンに差しかかった地点でも、通過順はまだ最後方。レース全体が前後半「47秒9-46秒6」=1分34秒5(1000m通過60秒7)のスローだったから・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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