正に次元の違う末脚/新潟2歳S・キーンランドCパドック回顧

2013年08月27日(火) 18:00

 新潟2歳Sは1番人気のハープスターが優勝。ディープインパクト産駒の牝馬ですが、今年の桜花賞馬アユサンやジェンティルドンナのように牝馬離れして筋肉量が多いタイプ。その質は非常に柔軟でバネ感があり、正に極上の筋肉を持っています。レースでは直線だけ、いや、400mだけで他馬を一気にごぼう抜き。正に次元の違う末脚でした。この時期の2歳牝馬でこれだけのパフォーマンスを見せる馬は見た記憶がありませんし、暮れのG1や来年のクラシック戦線が楽しみな馬が出てきたと思います。

 函館で行われたキーンランドカップは◎フォーエバーマークが優勝。内伸び馬場で1番枠を引けたのが大きなアドバンテージになりましたし、当日の馬体も筋肉量があって良い感じでした。前半3ハロンが34.9秒とかなり遅いペースになりましたし、この勝利は鵜呑みにできないところもありますが、安定して走れているので、今回の様に時計の掛かる前残り馬場なら再度好走可能でしょう。

 2着のストレイトガールは本当に力を付けています。馬体も良くなっていますし、レースぶりも前残りの流れをしっかりと差してきました。馬場適性が高いのもありますが、ちゃんと力も付いているので中央場所での走りも楽しみです。

 3着のシュプリームギフトはデキこそ良かったですが・・・

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古澤秀和

中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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