台風で開催変更がありそうなときの対処は!?

2013年08月29日(木) 18:00

 栗東は今週、20度を切りました。まだまだ日中は厳しい暑さが続きますが、朝晩はかなり過ごしやすくなりましたよ。秋がそこまでやってきたなぁ〜と、この夏の暑さが苦手だったわたしはホッと胸を撫で下ろし…と思ったら!秋らしく、台風がやってまいりました。

 今週末は夏競馬もフィナーレを迎えるというのに。よりによって土曜日の予想進路のど真ん中に小倉があるじゃないですか!水曜くらいからトレセンでは「土曜日は中止で月曜開催の可能性あるね」と誰もが話していました。

 続く木曜、台風の進路は依然として小倉に向かっています。しかし、それでも開催の可能性がある限り、出走予定の馬たちは馬運車で小倉へ移動します。土曜に出走予定の馬は金曜に栗東を出発します。しかし、土曜に競馬が行われなかった場合、開催が予想される月曜まで小倉の出張馬房で過ごさなければなりません。体調を整えるためには、当然調教も必要。というわけで、ふだん競馬に行くだけのときは持っていくことのない調教用の鞍やゼッケンも出張先に持参していくことになるのです。

 担当者が持ち乗りならば新たに人員を割く必要はありません。しかし、担当者が厩務員さんだと乗り手も確保しなければなりません…。

カイバおけに一度顔を突っ込んだら出てこないスダチくん

カイバおけに一度顔を突っ込んだら

出てこないスダチくん

 このようにたった2日間、競馬が延びるだけでもすごく大変なんです。生きものを扱う仕事ゆえの苦労ですが、この2日間をうまく乗り切ったものが月曜の競馬で結果を出します。調教が足りなかった馬がこの2日間のおかげでピりりと変わって勝てた。なんてケースもあります。結果がすべての世界ですから、とにかく無事に。できればうまくこの2日間を利用してほしいものです。

 そうなんです。土曜の北九州短距離ステークスにはシゲルスダチが出走するんですよ。小柄な馬なので、馬場はあまり悪くならないでほしいのですが…。あ、でもいまのスダチくん。食い気は凄いし、動きも小柄なりにパワフル。「食べたものがどんどん身になっているよ」と塩満助手がいうとおり、今回もプラス体重が予想される体つきです。カイバおけに一度顔を突っ込んだら出てこない、というほど強烈な食欲。この中間でびっくりしたのはお腹まわりですね!放牧から戻った直後からは考えられないほどゆったりしています!土曜、または月曜のパドックではスダチのお腹にも注目してくださいね。

 ちなみに今週は諸事情があり塩満助手が小倉遠征に帯同できないので、かわりに松尾助手がパドックでスダチに付き添う予定です。松尾助手はシルポートを担当している腕利きさんですよ!とにかく、無事に競馬が開催されることを祈ります。

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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