2013年08月31日(土) 20:00
先週8月25日のWIN5対象レースは単勝1番人気馬が1勝、単勝4番人気馬が3勝、単勝5番人気馬が1勝という結果で、配当は92万6150円でした。単勝3番人気以内の馬が1勝以下に終わったのは12回目。しかし、配当が100万円を切ったのは初めてで、1000万円を切る配当に終わったのも3回目です。的中された方のうち、手広く買っていた方や頑張って上位人気馬を消していた方には少々物足りない配当だったかもしれません。
なお、単勝支持率通りに票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約140万円。実際の配当は理論値の2/3程度に止まったわけで、こうした観点からも案外伸び悩んだ印象を受けます。もっとも、専門紙の評価や連勝式での支持率と比較して「単勝は意外とつくんだな」と思った馬が何頭かいましたし、単勝オッズから受ける印象ほど難しく感じなかった方もいるはず。額面だけ見れば100万円近くなのですから、少点数で仕留めた方には十分な配当でしょう。私としても思うところが多く、なかなか興味深い結果でした。
夏季競馬最終日となる明日9月1日のWIN5は総出走頭数が73頭、総組み合わせ数が65万5200通り(前日16時現在)。今夏は極端に堅い決着や大きな波乱があまりなく、明日も出走頭数を見る限りでは手頃な配当になる可能性が高そうです。どんな結果が出るにせよ、できれば的中させて気持ち良く秋を迎えたいものですね。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →小倉11R 小倉2歳S 難しいレースが多い中、もし、1点に絞るなら、エイシンキサナドゥ。No.1予想でも◎を打っているので、理由についてはそちらを詳しくご覧いただきたいのですが、ここであえて選択したのは、この馬の素質を評価しているからです。
推奨馬:4.エイシンキサナドゥ
■今週の多点買いレース →函館11R 丹頂S 馬場状態を考えると、最も難解なのが、このレースでしょう。5日目の芝中距離の調教傾向を見てみると、好走馬は最終追い切りの併せ馬で追走して、馬なりで同入や先着といった「前向きさ」を見せていました。 これを重視すれば、絶好の動きを見せていたセイカプレストの1頭でもよさそうですが、イケドラゴンも追走して先着の併せ馬。あと、併せ馬を遅れてはいますが、大きく追走していたコスモラピュタまで押さえておけば大丈夫。
推奨馬:1.コスモラピュタ、8.セイカプレスト、11.イケドラゴン
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →小倉11R 小倉2歳S
この時期の2歳馬にしては馬体の実の入りが素晴らしいし、新馬戦を差す競馬で勝っているのも好材料。この枠なら内目でロスなく進めるし、今の小倉の芝もこの馬には合っている印象。強そうな相手もいるが、ここはあえて1点勝負で臨みたい。
推奨馬:1.ラブリープラネット
■今週の多点買いレース →新潟11R 新潟記念
土曜日の競馬を見ると、これまでの開催とは傾向が違って、馬場質が軽かった。夜中の雨での悪化が鍵となるが、朝には雨が止みそうなので、メインの頃には乾いているものとみたい。 サンシャインは前走が大幅プラス体重で勝っているように、馬体がグンと良化している。手先が軽くて決め手を持っているし、土曜日のような馬場ならチャンスは十分。 カルドブレッサはパワータイプも、ハンデの軽さと位置取りが魅力。雨が残ってある程度力が要るようならなお良い。 ニューダイナスティは馬体が良くなっているし、ハンデも55キロなら手頃。今の新潟の馬場も合うタイプ。前走が差す競馬で結果を出せたことも大きいし、ここはチャンス十分だろう。 ブリッジクライムは元々能力が高かったが、ここにきて本格化してきた印象。新潟コースは適性が高いし、多少馬場が渋っても大丈夫。軽ハンデを利して勝ち切るところまであっても良い。
推奨馬:1.サンシャイン、7.カルドブレッサ、10.ニューダイナスティ、11.ブリッジクライム
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →新潟10R 麒麟山特別 今年の2回新潟ダート1800m(8月31日終了時点)は、1000万下から上のクラスのレースに限ると、4コーナーを4番手以下で通過した馬が[0-1-2-32]。マクリもあまり決まっていないので、先行力がある馬を重視すべきでしょう。注目は戸崎圭太騎手とサクラレグナムのコンビ。前走が好内容でしたし、このメンバー構成ならコース適性や先行力の高さが活きると思います。
推奨馬:2.サクラレグナム
■今週の多点買いレース →函館11R 丹頂ステークス 今年の1〜4回函館芝2600m(8月31日終了時点)は、3歳以上、かつCコースで施行されたレースに限ると、4コーナーを3番手以下で通過した馬が[0-0-2-20]。他のコースを含めても、極端に差しが決まりにくい状態です。狙ってみたいのは先行力があるコスモラピュタ、モズ、すんなり先行できれば面白そうなメイショウウズシオ。念のため差し馬からもピックアップするなら、芝の道悪(稍重、重、不良)で3戦3勝とまったく崩れていないリリエンタール。
推奨馬:1.コスモラピュタ、4.メイショウウズシオ、6.リリエンタール、9.モズ
【石橋武のWIN5見解】 ■今週の「単勝二頭流」レース →函館11R 丹頂ステークス
リリエンタールは、同条件の前走で3着。前走時よりも斤量が3キロ減となるのはこの馬場状態からも大きなプラスで、前走で先着を許した2頭に先着するチャンスは大きい。重・不良馬場で2戦2勝と時計のかかるパワフルな馬場を得意としており、軽斤量、洋芝、長距離戦、馬場と勝利へのお膳立ては整った。スムースに回ってさえくれば勝ち負け必至だ。
サイモントルナーレを狙う。同レースは同コース、同距離で行なわれた札幌日経OPの再戦という位置づけとなるが、今回はハンデ戦となるのが大きな違い。前走、サイモントルナーレに先着した4頭のうち3頭が同レースに出走してくるが、サイモンとの斤量差は前走のプラス0〜1キロ差からプラス2〜4キロ差に広がっている。さらにポイントとなるのが馬場状態。変則開催で使い込まれた最終週という条件に加え、前日の雨で非常に荒れた力のいる馬場となっており、芝・ダ兼用のサイモンにとってはおあつらえ向き。また、この荒れ馬場は他馬との斤量差を実際の数字以上に広げる要素でもあり、大駆けが期待できる。
推奨馬:6.リリエンタール(人気馬)、2.サイモントルナーレ(穴馬)
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。