2013年09月02日(月) 18:00
直前の函館メインで11番人気の7歳馬サイモントルナーレが快勝。2010年の10月以来、約2年10カ月ぶりの勝ち星(芝では初勝利)を挙げて驚かせたあと、新潟の夏のハンデ重賞を制したのは、10番人気の6歳牝馬コスモネモシン(父ゼンノロブロイ)だった。
コスモネモシンの勝ち星は2010年1月のフェアリーS以来なので、勝ったのは約3年7カ月ぶり。ここまで芝2000m以上【0-0-2-8】。夏のローカル競馬の最終日らしく、中央場所にもどってはもう苦しいかもしれないベテランホースの快走は、非常に買いにくい逆転劇の連続。ただし、すっかり注目度の下がっていたWIN5だけは盛り上がった。
不良馬場なのに、「レコードが出るかも知れないぞ」などという冗談が飛び出す高速決着の小倉競馬が行われている一方、1973年のエリモカップの函館記念2000m「2分16秒4」や、快速サクライワイの函館3歳S(旧)1200mの「1分21秒7」など、そっくり1ハロン異なる伝説のレースが再現されかねない函館競馬が同時進行していた。
新潟は、大雨洪水警報が出ているのに、うろこ雲のさわやかな秋空が広がっている。と思えば、一転、音を立てて局地スコールが見舞い、芝コンディションは「稍重→重→稍重」と変化して、新潟記念は稍重。結果、1分58秒9=「59秒9-59秒0」で決着したから、スローなのに、全体に上がりタイムを要するだいぶ渋った馬場だった。内外の有利不利はなかったものの・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。