続々と馬たちが栗東トレセンに帰ってきています。

　8月30日はショウナンマイティが帰ってきました。なんとも惜しいレースが続く善戦マン。この秋こそはなんとかGIタイトルを奪取してほしいところですね。

「今週末あたりから時計を出していく予定。復帰初戦は毎日王冠。鞍上は浜中騎手を予定しています」（梅田智師）とのこと。これから時計を詰めながら、切れ味にどう磨きをかけていくのか。注目しています。

　エピファネイアは8月31日に早来・ノーザンファームから栗東トレセンへ帰厩。翌1日には早々坂路で時計を出し、続く4日には神戸新聞杯に向けて坂路で追い切り。時計は55.2-40.0-26.2-13.1。担当の鈴木助手と一緒に見ていましたが、鈴木助手はエピが馬なりで軽快に坂を駆け上がっていく様子にひじょうに満足そうでした。乗っていた岸本助手も「順調です。時計は予定どおり。出そうと思えば出るがその必要はないし、もともと競馬にいっていいタイプ」と話していましたよ。神戸新聞杯に向けて、とてもいいかんじです。

　続く5日朝は函館帰りの馬運車の到着ラッシュ。栗東トレセンは馬運車でいっぱいでした！その中にはレーヴディソールの半妹・レーヴデトワールもいました。その様子はニュースでレポートしているので、ぜひお読みくださいね。

　北九州短距離Sを走り終えたシゲルスダチ、顔に大きなキズをつくってかえってきました。一番目立つのは右目の上の擦りキズ。でもこれ、レース中につくったのではなく装鞍所でこさえたものだそうです。

　その瞬間、立ち会っていた中西助手によれば

「元気が良すぎて、装鞍所の壁に顔をこすってしまった。メンコを二重にしていたのに、その下にキズをつくったのだから、相当強くこすったんだろう」とのこと。レース前でエキサイトしていたんでしょうね(苦笑)。でも幸いキズは腫れることなく、皮がむけただけなので大丈夫。イタズラっ子のかすりキズなので安心してくださいね。

「前へ前へと気合十分で進んで行こうとする。とても430キロの馬力とは思えないほどパワーがありました。特に首の力が強くてビックリしましたよ。この仕事、20年以上やっていますが小柄なのにこんなに力がある馬は初めてです」とのこと。松尾助手はスダチのパワーにとても驚いていましたよ。シルポートなどを手掛ける腕利きさんなのに、その方にそこまで言わせてしまうスダチ、おそるべしです（笑）。

　レースはいくら得意な小倉の芝1200でも道悪にトップハンデ。悪条件が重なりましたが、最後まで力強く走り続けました。

　騎乗した藤岡康太騎手にお話を伺ったところ、

「道悪はよくないですね。スタートしたあとも全然進んでいかなくて。でも、道中は決して怯みませんでしたし、滑るところもなかったです」とのこと。

　そして、4コーナー。テレビカメラにもばっちり映るいいポジションで見せ場はつくってくれました。

「でも、あそこから伸びきれないというのは、やはり馬場がこたえていると思います。しかも、トップハンデでしたからね。最後は余力ナシ、という感じでゴールしました。」（藤岡康太騎手）

　本当に力いっぱい、レースですべきことをしてきたんですね。激しい競馬だったのでさぞバテているかと思いきや、栗東に帰ってきたあとも元気いっぱい。あまりに元気がいいので、今日から乗り始めています。カイバをガッつくスダチを見ながら、いやいや頑張ってるなぁ〜と励まされる今日この頃です。

　なお次走は「中山のセプテンバーSか阪神の道頓堀S」（西園師）とのこと。道頓堀Sが本線ですが、出走を希望する頭数が読めないので出走するだけでも難儀です。まだまだスダチに試練は続くようですが、この元気のよさを見ているとそれらにもすべてスダチになりに立ち向かってくれそうな気がします。