ハープスターを脅かす怪女が身内にいた/吉田竜作マル秘週報

2013年09月11日(水) 18:00

 新潟2歳Sで多くのファンの度肝を抜き、他陣営の関係者を絶望の底に突き落としたハープスター。しかし、これで「決まり」と思っていないのは誰あろう、同馬を管理する松田博調教師だ。

 これからもっと走る牝馬は出てくるさ。ウチからかもしれんがな」と不敵な笑み。6日、その注目の逸材レーヴデトワール(父ゼンノロブロイ、母レーヴドスカー)が栗東トレセンにやって来た。

「牧場でも言われていたことだが、この血統で一番神経質かもしれん」と師が指摘したように、最初に馬房に入った時は周囲を気にして、落ち着きのないしぐさを見せた。しかし、高級なペルシャじゅうたんのような毛並み、うっすらとマーブル模様が浮かぶこの血統独特の皮膚、グラマラスなトモ、前脚を開き気味に歩く姿…毛色や気性こそ違うが、半姉レーヴディソールが初めて栗東に来た時を思い出した。

 函館競馬場でのゲート試験は不合格だったが「牧場の時から多くの人にかわいがってもらってきたので人間に対しては従順」と松田師。スタートラインに立つ日はそう遠くはないだろう。担当の大當助手も「前さばきが抜群に柔らかいというのはないけど、やっぱりトモの蹴りがいいよね」と素質の一端は感じている。環境に慣れ、このキュウ舎のトレーニングを消化していけば、いずれハープスターの背中が見えてくることだろう。

 もう一頭忘れてはならないのが・・・

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