体ふっくら、トモの張りが素晴らしいノボリディアーナ

2013年09月12日(木) 18:00

 ローズSに向けて、ノボリディアーナがすごくいい感じなんです。

ローズSに向けていい感じのノボリディアーナ

ローズSに向けていい感じのノボリディアーナ

 放牧から戻ってきた当初はプラス40キロ。かなりふっくらとしていい感じでしたが、いまは適度にシェイプアップされました。「競馬ではプラス10キロくらいじゃないでしょうか」と担当の岡部助手。「体がしっかりしてきた分、しっかり調教を積むことができる。ローズSはGI上位馬も出走してくるから、休み明けだからといって加減せずしっかり仕上げました。ここまで攻められたのは初めて」と中山助手もかなりいい手ごたえを感じているようでした。

 なにより、厩舎の皆さんが「不安より楽しみのほうが大きい」と口を揃えているのが印象的でした!

 見た目もトモがバーンと張っていて、すごくかっこいい。春のころは素質だけで走っていた感じでしたが、今は充実を感じさせます。これはかなり面白そうですよ。

 そうそう、松永昌厩舎の看板馬・ウインバリアシオンの復帰予定についても伺いました。松永昌調教師によると「いまはノーザンファーム空港にいますが、今月中旬にはノーザンファームしがらきへ入厩します。少し様子を見てから栗東トレセンへ入れる予定です」とのことでした。復帰戦は金鯱賞を見据えています。どんな体で栗東に帰ってくるのか、すごく気になります。

先週ゲート試験に合格したフィールドエデン

先週ゲート試験に合格したフィールドエデン

 続いて西園厩舎に寄り、先週ゲート試験に合格したフィールドエデンの顔を見てきました。まだまだおぼこいのですが、ゲートセンスはあるようで数日の練習ですぐに合格したそうですよ。

 同きゅう舎のフィールドシャインやフィールドメジャーに比べると「かなりおっとりしている。上の2頭は前へ前へという感じの馬だけれど、エデンはまだそれがない」(担当の中西助手)とのことでした。父親がシャインはサクラバクシンオー、メジャーはダイワメジャー、エデンはオンファイア。上の2頭がいかにも短距離血統なのに対して、オンファイアはディープインパクトのひとつ違いの全弟。調教の進み具合もさることながら、そのあたりが影響しているのかな?と感じさせます。

 さて、青毛のフィールドエデンちゃんとは対照的に日に日に白くなっていく芦毛のシゲルスダチくん。先週、シゲルスダチは北九州短距離Sで生傷をつくって帰ってきた、という話を書きました。普通、血を流すほどの傷ができたら最初にかさぶたが出来て、その下に新しい皮膚が育ってからなおっていきますよね?人がそうやって傷を癒すように、馬も同じなんです。

 ところが今週、スダチの顔を見たらかさぶたがない!しかも、キズがあった場所にはすでに皮膚がしっかり張っていて、さらに一部には白い毛が生えてきているじゃありませんか!?

日に日に傷が薄くなっていったスダチくん

日に日に傷が薄くなっていったスダチくん

「おかしいんですよ…。かさぶた、できた形跡がないんです…」と塩満助手。スダチの生傷は日に日に傷が薄くなっていったそうですよ。

 えー、NHKマイルCでは確かにひどい転倒をしたにも関わらずケロッとしていたスダチ。でも、傷までも早く治るなんて!?いったいどこまで珍しい、いやいや通り越して奇跡の馬なんだ!?って思いました(苦笑)

 相変わらず食欲旺盛。でも、北九州短距離Sでしっかり走ったからでしょうか。今週のスダチは適度に落ち着いてゆったりしていました。いかにも“やりきった感”を感じさせるたたずまい。いいかんじでリラックスしているし、傷も超ハイスピード(笑)で癒えました。いまは次走に向けていい中休みをしているかんじです。

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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