日曜と月曜のWIN5、資金をどう分けるべきか

2013年09月14日(土) 20:00

 今週は3日間開催で、WIN5が9月15日(日)、9月16日(月)と2回発売されます。当コラムでは明日9月15日発売分の展望をお届けしますが、明後日9月16日発売分に回す予算も考えて、計画的に買い目を作りたいところです。

 9月15日発売分のWIN5は総出走頭数が69頭、総組み合わせ数が38万7072通り(9月14日16時現在。以下同)。1レース目の白井特別は7頭立て、2レース目のオークランドレーシングクラブトロフィーも12頭立てですが、3レース目以降はフルゲートに達しました。過去のWIN5と比べて少ない部類ではあるものの、これくらいの総組み合わせ数で数千万〜一億円超えクラスの配当になった例は何度かありますから、思い切って手を広げるのも無理筋ではありません。

 一方、9月16日発売分のWIN5は総出走頭数が62頭で、総組み合わせ数がちょうど27万通り。総組み合わせ数が29万通り未満だった回は過去に13回あり、そのうち配当が40万円を超えたのは1回だけです。しかも、その1回(2011年9月11日)ですら100万8010円と微妙な金額。やはりここまで少頭数のレースが多いと高額配当が飛び出す可能性はグッと低くなります。各レースをどう見立てるかにもよりますが、あくまで高額配当を目指すなら日曜のWIN5に、的中の可能性を少しでも上げるなら月曜のWIN5に資金を寄せるのが“セオリー”と言えるでしょう。(伊吹雅也)


【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→中山9R 白井特別
 過去5年の白井特別で最多勝はトラック調教で3勝。中山芝1800mはスタートして、すぐにコーナーを迎えるので、コーナーリングが重要になります。
 3勝のうち、2勝は標準トラックなので、同じ調教タイプのシベリアンスパーブ。当日は馬場が渋る可能性も十分にありますが、3走前に重馬場で勝っているという点も安心材料。

推奨馬:7.シベリアンスパーブ

■今週の多点買いレース
→阪神10R オークランドRCT
 過去5年のオークランドRCTで4勝を挙げているのが、併用調教。特に近2年は標準多め併用が勝っており、今年の出走馬では、アドマイヤジャガーが該当。人気はありませんが、ハナを切る競馬ができれば、十分にチャンスはありそうです。併用系統では、標準トラック主体のジョヴァンニ、ドレミファドン。

推奨馬:8.ドレミファドン、9.ジョヴァンニ、10.アドマイヤジャガー


【古澤秀和のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→中山11R ラジオ日本賞

 元々ダービーで3着に入線しているように芝でも走れるタイプだが、本質はダート向き。長期休養明けの前々走は取りこぼしたが、前走は体がダート仕様になって完勝。今回は一息入ったが、骨折明けとは違って問題ないし、ここでも能力の違いを見せつけられるはずだ。

推奨馬:6.ベルシャザール

■今週の多点買いレース
→阪神11R ローズS

 ウリウリはレースの「型」が安定してきたし、追い切りの動きをいてもフットワークに迫力が加わっている。仕上がりも良さそうで、今の阪神の馬場も合う。ここは春の実績馬達が相手でも勝負になると見たい。
 メイショウマンボは休み明けでも仕上がっていそう。春と比べて大きな変化は感じないが、元々の能力と仕上がりの良さで当然上位争いに持ち込めるだろう。
 ノボリディアーナはいつも人気にならないが、軽いスピードを持っているし、調教の動きも素晴らしかった。マイペースで行ければ春の実績馬相手でも通用する可能性を秘めている。
 トーセンソレイユはかなりポテンシャルの高い馬だし、調教の動きを見ると春よりもフットワークに柔らかさと大きさが加わった。これだけ良くなってくればかなり楽しみがありそう。

推奨馬:2.ウリウリ、7.トーセンソレイユ、16.ノボリディアーナ、18.メイショウマンボ


【伊吹雅也のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→阪神10R オークランドレーシングクラブトロフィー
 昨年の4回阪神ダート1800mは、3歳以上のレースに限ると、4コーナーを4番手以下で通過した馬が[2-2-7-79]。ほとんどのレースは終盤を迎えるまでに大勢が決していましたし、今開催もほぼ同様の傾向です。注目は四位洋文騎手とジョヴァンニのコンビ。このメンバー構成なら実績上位ですし、展開にも恵まれると思います。

推奨馬:9.ジョヴァンニ

■今週の多点買いレース
→中山10R 初風特別
 昨年の4回中山芝1200mは、3歳以上のレースに限ると、前走がJRAの平地競走、かつ前走で出走メンバー中5位以内の上がり3ハロンタイムをマークしていた馬が[0-0-1-39]。先行有利とまでは言えませんが、前走の末脚を評価されている馬は過信禁物でしょう。注目は好枠を引いたコスモアンダルシア、先団でレースを進められそうなジンセイハオマツリ、ツインクルスター。

推奨馬:3.コスモアンダルシア、4.ジンセイハオマツリ、7.ツインクルスター


【石橋武のWIN5見解】
■今週の「単勝二頭流」レース
→阪神10R オークランドRCT

 フレイムオブピースは、4走前に今回と同じ阪神ダ1800mで行われた伊丹Sで現級を勝利。オープンに昇級後も同距離の重賞マーチSで3着に好走する活躍も見せたが、再度1600万下に降級してきた。となれば、ここでは大いばりできるのも当然の話。降級緒戦となった前走は休み明けで3着、ひと叩きして順当に良化してくれば勝ち負け必至だ。

 セイカフォルトゥナは、再度の1600万下挑戦となる。前回の昇級時は成績も安定せず12番人気で1000万下を勝ち上がってきており、正直厳しい面は否めなかった。ところがその経験が効いたのか、今夏は安定感溢れるレースぶりで1000万特別を3着、2着、1着と完璧にクリアしてみせた。その3戦は前でレースを受けながらも早い上がりを順位をたたき出すという、まさに正攻法の戦いぶりで成長の度合いが伺い知れるものだった。人気の一角ジョヴァンニの番手に控える競馬ができそうな点も展開利が期待でき、勢いのある今ならベストの距離で大駆けが期待できる。

推奨馬:4.フレイムオブピース(人気馬)、1.セイカフォルトゥナ(穴馬)

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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