2013年09月21日(土) 20:00
先週のWIN5は9月15日(日)が492万3330円、9月17日(火)が242万9010円の配当で決着。9月15日の総組み合わせ数は38万7072通り、9月17日の総組み合わせ数は25万2000通りとそれぞれかなり少なかったのですが、伏兵の台頭で配当が跳ね上がりました。
ちなみに、単勝支持率と同じ割合で残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は、9月15日が約256万円、9月17日が約310万円。実際の配当とは逆に、9月17日の方が高かったのです。3日間開催の最終日、しかも平日の火曜に順延されたこともあって、この日のWIN5は発売金額が4億3116万4900円止まり。歴代でも断然の最少額でしたから、他の目も含めて整合性の低いオッズになっていたのだと思います。
明日9月22日のWIN5は総出走頭数が74頭、総組み合わせ数が65万8944通り(前日16時現在)。高額配当が飛び出す可能性もそれなりに高そうな頭数ですし、先週の2回よりは発売金額が増えるでしょうから、配当理論値と実際の配当が大きく食い違う可能性も低いはずです。ただし、人気が集中しそうな馬もいる分、その馬の勝敗次第で状況が大きく変わってきそう。「人気馬を信頼する代わりに点数は絞る」「人気馬を軽視し、可能な限り手を広げて高額配当を狙う」といった具合に、あらかじめ大まかな方針を決めてから予想に臨むべきかもしれません。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →阪神10R ムーンライトH 今回の出走メンバーの中で、阪神芝2000mでの勝ち鞍があるのは3頭。その中で、勝った時と同じような調教内容に仕上がっているのが、シゲルササグリ。 レース間隔があくと、少しボケてしまうようなところがありますが、今回は最終追い切りで手加減なしの坂路4F50.9秒。これは自己ベストを更新する数字ですし、2Fが25秒を切っている時計も評価できます。
推奨馬:3.シゲルササグリ
■今週の多点買いレース →中山11R オールカマー 2005年以降、Cコースで行われたオールカマーの1着馬の調教タイプに大きな特徴があります。2006年に標準併用のバランスオブゲーム、そして、2011年に単勝1.4倍の支持を受けていたアーネストリーが標準少め坂路で勝った以外は、すべてトラック単一調教馬が優勝しています。また、調教本数は標準以上という共通点もありました。 今年の出走馬では、マイネルキッツ、サトノアポロ、イケトップガン、メイショウサミットが標準トラックで該当。勝ち馬はこの中から出るという、過去の調教傾向ですが、標準併用のメイショウナルトまで押さえておけば大丈夫でしょうが、休み明けでも仕上がり状態の良いダノンバラードも入れると万全。
推奨馬:1.マイネルキッツ、2.サトノアポロ、4.メイショウナルト、9.ダノンバラード、10.イケトップガン、16.メイショウサミット
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →阪神11R 神戸新聞杯
ここはエピファネイアが中心。前走のダービーでは終始掛かったり、4コーナーで致命的な不利があったにもかかわらず差してきて2着。地力の高さはダービー馬を上回るものを持っている。今回は休み明けになるが、馬体に成長がうかがえるし、仕上がりも十分良い。条件も悪くなくて相手も強くはない今回はまず勝ち負けに持ち込めそう。
推奨馬:10.エピファネイア
■今週の多点買いレース →中山11R オールカマー
サトノアポロはエプソムカップ7着以来のレースとなるが、馬体はきっちりと仕上がっているし、トモの筋肉が付いてどっしりとしてきた印象。写真を見る限りはダノンバラードにも引けを取らないし、今の中山の馬場も合っていそう。ここは勝ち負けに持ち込めても良い。 ハナズゴールは距離が問題視されそうだが、むしろゆったり行って終いを伸ばすこの条件は合っているかもしれない。休み明けでも良く仕上がっているし、ここは上位争いに食い込んできそうだ。 アスカクリチャンは前走、前々走が不利な条件で好走。地力が高いし、デキも充実している。相手は強いが、ここでも通用しても良い。 ダノンバラードは休み明けでも皮膚を薄く見せて仕上がりが良いし、宝塚記念2着の実績はここでは断然のもの。中山2200mはAJCCで勝っている条件だし、ここは当然勝ち負けに持ち込んでくるはずだ。
推奨馬:2.サトノアポロ、3.ハナズゴール、7.アスカクリチャン、9.ダノンバラード
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →中山11R オールカマー 芝2200mのJRA重賞で3着以内となった経験がない馬は2005年以降[0-2-4-62]。距離適性を重視すべきでしょう。また、前走がJRA重賞以外のレースだった馬は2005年以降[0-1-0-27]、前走がJRAGIIIだった馬は2005年以降[0-3-4-35]。JRAGIやJRAGIIを主戦場としてきた馬が中心です。注目は川田将雅騎手とダノンバラードのコンビ。前走が好内容でしたし、距離適性も申し分ありません。
推奨馬:9.ダノンバラード
■今週の多点買いレース →中山10R 茨城新聞杯 今年の4回中山ダート1200m(9月21日終了時点)は、3歳以上、かつ馬場状態が不良以外だったレースに限ると、4コーナーを5番手以下で通過した馬が[0-1-2-60]。先行力のない馬は思い切って評価を下げるべきでしょう。狙ってみたいのは先行力のあるエリモフェザー、リベルタドーレス、エターナルスター、ウインプロスパー、連闘で上積みがありそうなジェイケイホーム。
推奨馬:1.エリモフェザー、5.ジェイケイホーム、6.リベルタドーレス、7.エターナルスター、8.ウインプロスパー
【石橋武のWIN5見解】 ■今週の「単勝二頭流」レース →阪神10R ムーンライトH スマートリバティーはようやくクラス慣れしてきたのか、1600万下でもコンスタントに好走できるようになってきた。阪神コースでは勝ち鞍こそないものの2着2回。しかもその2回の2着がここ阪神芝2000mでのものとなれば同馬を狙わない手はない。この馬も瞬発力勝負よりも小回り、内回りの持久戦を得意としており、内をスムースに回ってくれば同馬で決まるだろう。
オマワリサンは3走前に今回と同じ阪神芝2000mを勝って1600万クラスに昇級してきた。1600万クラスに昇級直後にいきなり3着に好走。前にいく馬には厳しい流れを粘り、持久力勝負に強いところを見せつけた。瞬発力勝負になると分が悪いが、内回りコースならばその心配もないだろう。小回り、内回りコースに抜群の適性を見せており、ここも大いに期待ができる。
推奨馬:2.スマートリバティー(人気馬)、8.オマワリサン(穴馬)
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。