2013年09月23日(月) 18:00
菊候補NO.1エピファネイア(父シンボリクリスエス)が、後続を寄せつけない素晴らしいレース内容で完勝。10月20日の「菊花賞」に王手をかけた。春の皐月賞、日本ダービーをともに2着にとどまったあと、秋になって神戸新聞杯を制したのは、史上、1965年ダイコーター(父ヒンドスタン)、1993年ビワハヤヒデ(父シャルード)の2頭のみ。この2頭はともに菊花賞を勝っている。エピファネイアにはこのうえなく心強い記録だ。
ビワハヤヒデはだいぶ以前の菊花賞馬のように思えるが、いま凱旋門賞の有力馬になったキズナとは、歳の離れたイトコ同士である。一方、ダイコーターなどというとさらに古いが、いよいよ凱旋門賞制覇が実現しそうなこの秋、凱旋門賞に最初に挑戦したのはスピードシンボリ(その父ロイヤルチャレンジャーは、いま全盛の根幹種牡馬ターントゥと同じく1951年生まれのロイヤルチャージャー直仔)であることは知られる。同馬が生まれたのはちょうど50年前の1963年であり、ダイコーター(1962年生まれ)と同じ時代である。
アカネテンリュウ、ミナガワマンナなどというとあまりに古いが、近年では2002年ヒシミラクルの菊花賞で息を吹き返し、2011年の菊花賞馬オルフェーヴルでよみがえったのは「ヒンドスタン伝説」。オルフェーヴルには母の父メジロマックィーンを通してヒンドスタンの血が流れている。エピファネイアにも母の父スペシャルウィークを通し、確かにヒンドスタン(シンザンなどの父)の血が生きているのである。
前が飛ばしたので、エピファネイアの位置取りとはあまり関係しないが、レース全体のバランスは・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。