2013年09月28日(土) 18:00
前回、ハクサンムーンに振り切られて負けたロードカナロアが、チャンピオンの名誉を取り戻すことができるか? 肉迫できそうな馬はいるのか?
前回のロードカナロアは、負けるべくして負けた。というのは言い過ぎに思えるが、多くのファンが「もし、負けるとしたら、こんな形だろう」と推測した通りの内容で負けたから、負けるべくして2着は、実は否定できない事実なのである。
いろんな検討コーナーにあったように、コース形態からして、阪神の1200mが[33秒8-33秒7]=1分07秒5のバランスで決着したのは、まったくいつものパターン通りだった。そういう前後半バランスになるケースが、再三再四である。もっと後半が速いケースも珍しくない。
ハクサンムーンの快走は、粘ったCBC賞[34秒2-33秒8]も、初重賞制覇となった京阪杯[34秒3-34秒2]にしても、高松宮記念[34秒3-34秒0]も、決まって後半のほうが速い形がパターン。5走前のオーシャンSのように前傾バランスになると失速の危険が大きくなる。 そこで、セントウルSを勝ったハクサンムーンは、阪神コースの短距離戦を4戦4勝である。
ロードカナロア陣営もそれは分かっていたから、ロードカナロアはいつもよりずっと前につけたが、記録した自身の1分07秒5は、残念ながら[34秒1-33秒4]。ハクサンムーンに3コーナーあたりで並びかけないと、当然のように後半加速するハクサンムーンを捕まえるのは無理だったことを、数字が示している。2キロ重い58キロ、休み明けで完調には一歩は分かっていて、早めに捕まえに出たつもりでも・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。