ダービー以来、総組み合わせ数100万通り!手を広げるなら今回!?

2013年09月28日(土) 20:00

 明日9月29日のWIN5は総出走頭数が81頭、総組み合わせ数が111万4112通り(前日16時現在)。5レース中4レースがフルゲートで、ポートアイランドS(フルゲート18頭)も17頭立てとなりました。総組み合わせ数が100万通りを超えるのは今年の5月26日=日本ダービー当日以来。GI競走の開催週が固まっていることもあり、これからの時期は多頭数の回が増えてくるでしょう。

 なお、総組み合わせ数が100万通りを超えた回は過去に12例あって、このうち百万円未満の配当で決着したのはわずか1回。一方、2千万円以上の配当は5回あり、うち2回は1億円を超えました。これまでにも何度か指摘してきましたが、総組み合わせ数が多ければ多いほど低配当決着の可能性は低くなるもの。思い切って手を広げるならこういう回を選びたいものです。

 ただし、明日は5レース目のスプリンターズSでロードカナロアが断然の支持を集めそう。単勝オッズは1倍台の前半になりそうですし、WIN5でも1頭勝負を選ぶプレイヤーが大半だと思います。さすがにこの馬が勝つと超高額配当までは期待できませんから、低額配当となってもいいよう購入点数を抑えたり、他のレースで積極的に伏兵を狙ったりといった形で買い目を工夫すべきでしょう。もちろん、ロードカナロアが敗れる方に賭けるのであれば話は別。数千万円から“億”クラスの配当を狙うべく、できるだけ多くの目を押さえたいところですね。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→中山10R ながつきS
 1点勝負はスプリンターズSのロードカナロアがベターだと思いますが、印は▲を打ったレースなので、ながつきSをセレクト。過去3年の1着馬は標準併用が2勝、標準トラックが1勝。坂路だけでは勝ち切れないレースですから、これで人気馬を軽視することができます。
 標準併用からピックアップしたのは、ジェベルムーサ。ここ3走は非常に安定した走り。前走は重賞で自分の力を発揮できないレースでありながら4着に好走しており、ハイペースが予想できる今回は、自然と末脚が活きると思います。

推奨馬:7.ジェベルムーサ

■今週の多点買いレース
→阪神11R ポートアイランドS
 阪神芝1600mは馬場状況やレースメンバーによって、必要となる調教量が変わってきますが、このレースは本数は大して重要ではありません。必要なのは、前向きさ。2007年以降の同レースで、最終追い切りが栗東坂路で併せ馬に先着していた馬は4頭出走して2勝。非常に勝率の高いデータです。
 これに該当する馬は3頭いますが、なかでも、秋開催の阪神芝1600mを鉄板スポットにしている橋口弘次郎厩舎のレッドアリオン。クリーンエコロジーは須貝尚介厩舎の勝負調教に該当。コパノリチャードはこの舞台で重賞を勝っており、休み明けでも全く問題ありません。

推奨馬:1.レッドアリオン、6.クリーンエコロジー、8.コパノリチャード


【古澤秀和のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→中山11R スプリンターズS
 前走は休み明けでまだ筋肉が緩かった印象だし、展開などの面でもかなり不利だった。それに元々休み明けはそれほど走る馬ではない。今回は一叩きされて本調子だろうし、今の中山の馬場もピッタリの印象。
ここはまず負けないだろう。

推奨馬:10.ロードカナロア

■今週の多点買いレース
→阪神11R ポートアイランドS
 エーシンミズーリは前走で同コースの米子Sでオープン勝ち。元々高い素質を持った馬だったが、ここにきて力を付けてきた。今回は相手が揃うが、ベスト条件と言えるこの舞台ならチャンスは十分ある。
 コパノリチャードはマイルならG1級と言っても良い素材。春は良さを生かすことができなかったが、秋初戦、むしろ休み明けから走れるタイプだけに期待したい。
 ヒストリカルは前走で久々の勝利。準オープンとは言えメンバーが揃っていたし、復調と言って良さそう。元々クラシックでも戦えるだけの力があった馬で、復調なった今ならこのメンバーでも勝ち負け可能。
 レッドアリオンは脚元がまだパンとしない感じの春でもG1で見せ場を作った。確かな能力を持っている馬だし、ひと夏を越しての成長も著しそう。楽しみも含めてここは頭で買っておきたい。

推奨馬:10.エーシンミズーリ、8.コパノリチャード、14.ヒストリカル、1.レッドアリオン


【伊吹雅也のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→中山9R 勝浦特別
 今年の4回中山芝1200〜1600m(9月28日終了時点)は、3歳以上、かつCコースで施行されたレースに限ると5〜8枠の馬が[0-1-2-29]。外めの枠に入った馬は評価を下げるべきでしょう。注目は内田博幸騎手とコウヨウアレスのコンビ。前走が好内容でしたし、今回はメンバー構成や枠順にも恵まれました。

推奨馬:2.コウヨウアレス

■今週の多点買いレース
→阪神10R 道頓堀S
 今年の4回阪神芝1200〜1400m(9月28日終了時点)は、3歳以上、かつ馬場状態が良だったレースに限ると、阪神か中京、かつ1600m以下のレースで優勝経験のない馬が[0-2-3-30]。ゴール前の直線に急坂があるコースへの適性を重視したいところです。狙ってみたいのは阪神芝1200mで優勝経験があるメイショウイザヨイ、シゲルスダチ、中京芝1200mで優勝経験があるニシノビークイック、リトルゲルダ。

推奨馬:2.メイショウイザヨイ、3.シゲルスダチ、5.ニシノビークイック、16.リトルゲルダ

【石橋武のWIN5見解】
■今週の「単勝二頭流」レース
→中山10R ながつきS
 ガイヤースヴェルトは新馬戦で今回と同じ中山ダ1800mを圧勝。その次走ではのちに重賞のユニコーンSを制するベストウォーリアとハナ差の接戦を演じている。その後は芝路線に矛先を替え、G1のNHKマイルCで5着するなど活躍をみせたが、芝ではキレ負けするところを見ると、やはりダートに適性がある。古馬とは初対戦となるが、芝、ダートの実績ともにここでは実力上位といえ、スムースにさえ回ってくれば、先行から抜け出す王道の競馬が見られそうだ。

 スギノブレイドは差し・追い込み脚質ゆえに展開の向き不向きによって着順が大きく変わる。そのためムラ駆けの印象を与えてしまうが、その実ほとんどのレースで出走メンバー中上位(1〜3位)の上がりをマークしている堅実な走りをするタイプだ。こういった追い込み脚質が好走するのは、前が潰れるような極端なハイペースか、団子状態で道中を進むスローの展開。スローの展開は意外に思われるかもしれないが、後方からレースを進める馬にとっては馬群に取り付くのがラクで、脚を溜めたまま前との差を縮められるというメリットがあるため。今回のレースは人気の先行馬が牽制し合い、少なくとも番手以下はスローで進む展開と見ている。末脚確実な同馬にチャンスはある。長休明けをひと叩きした上積みにも期待したい。

推奨馬:10.ガイヤースヴェルト(人気馬)、3.スギノブレイド(穴馬)

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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