2013年10月05日(土) 18:00
昔も昔、大昔。最初に仲間とテレビでレースを観たのは、ヨーロッパ(キングジョージや、凱旋門賞挑戦)から帰国したという、スピードシンボリの有馬記念だった気がする。人気のアカネテンリュウを、当時は7歳と表記されていたスピードシンボリが巧みにあしらって勝った。8歳時にも勝った。
いまの若いファンは偉い。始めてしばらくたつと、生産だとか、血統なんかすぐ理解して、たちまち詳しくなる。あのころは、みんな詳しくなるのは、野平祐二だとか、加賀武見だとかで、7-8とか、2-3がすべての世界だった気がする。スピードシンボリの父がロイヤルチャレンジャーだと覚えたのは、こういう仕事を始めてからだった。しかし、いま思うにあまりにもスピードシンボリの父にふさわしい名前である。今年は、スピードシンボリの生誕50周年にあたる。
オルフェーヴルと、キズナの5代前の父ターントゥは、スピードシンボリの父ロイヤルチャレンジャーと同じ1951年生まれ。いま全盛ロイヤルチャージャー系の出発期になる種牡馬である。決して最初は主流父系でもなかったのに、現在の日本では7割くらいの馬の6-7代前にロイヤルチャージャーの名前が生きかえったかのように登場すると思えるから、不思議である。
凱旋門賞といえば・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。