2013年10月05日(土) 20:00
4回東京、4回京都、3回新潟が揃って開幕し、今週は久々の3場開催。WIN5は京都10Rの平城京ステークスからスタートするため、発売締切時刻が14:50(JRAダイレクトは14:45)に繰り下がります。先週までよりもゆっくり検討できるとはいえ、新潟10Rの萬代橋特別もこのくらいの時刻に発走しますし、通常の式別と平行して買っている方は早めの投票を心掛けましょう。
2場開催と3場開催ではWIN5の傾向も何かしら変わってきそうですが、少なくとも配当に関してはこれといった違いがありません。これまでに2場開催のWIN5は30回、3場開催のWIN5は100回あって、10万円以上の配当(的中なしを含む、以下同)になった回数は2場開催が27回(90%)、3場開催が92回(92%)、100万円以上の配当になった回数は2場開催が18回(60%)、3場開催が63回(63%)、1000万円以上の配当になった回数は2場開催が8回(約27%)、3場開催が28回(28%)となっていました。わざわざ調べた私が拍子抜けしてしまうほど(笑)、両者に大きな差はないのです。高額配当が飛び出る可能性を推測したければ、対象となる競馬場の数よりも総出走頭数(≒総組み合わせ数)に注目すべきでしょう。
明日10月6日のWIN5は総出走頭数が68頭、総組み合わせ数が43万7580通り(前日16時現在)。フルゲートに達したレースはひとつもなく、この時期としてはかなり少ない印象の頭数になりました。人気が集中しそうな馬もいますし、低額配当決着になる確率が高いことを覚悟したうえで予想に臨みたいところです。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →京都11R 京都大賞典 過去3年の京都大賞典で、1着になっている調教タイプが標準坂路。そして、過去9年の同レースで最終追い切りが栗東坂路は7頭、1着になっていますが、すべて、ラスト1Fが12.9秒以下という時計でした。 これをクリアするのが、ゴールドシップ。上記のような条件がなくとも、強い馬は強いということでもよいと思いますが、調教からの視点では、これらをクリアしているからこそ、1着は仕方ないという見方です。
推奨馬:12.ゴールドシップ
■今週の多点買いレース →東京11R 毎日王冠 ダークシャドウについては、馬券総合倶楽部でじっくりと記していますので、ここでは、クラレントとエイシンフラッシュについて。 まず、クラレントですが、最終追い切りが栗東坂路なので、調教条件的には1着として強調できません。ただ、主観的に見て、最終追い切りで舌を出しながら走っていたように、余裕を持って走れている現状はかなり状態が良いと思います。エイシンフラッシュは帰厩して、すぐの角馬場でのフットワークが柔らかく、非常に印象的でした。
推奨馬:1.ダークシャドウ、7.クラレント、6.エイシンフラッシュ
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →京都11R 京都大賞典
土曜日の京都競馬の芝のレースを見ると前が止まりにくく、馬場質もかなり軽かった。ならばここはゴールドシップをトーセンラーが負かせる場面。持久力タイプのゴールドシップに対して、トーセンラーは軽いスピードが身上なので、今の馬場はベストと言っても良い。ある程度前に付ける脚もあるし、軽い瞬発力勝負なら勝ち切れると見たい。
推奨馬:11.トーセンラー
■今週の多点買いレース →東京11R 毎日王冠
ダークシャドウは休み明けになるが、鉄砲が利くタイプで、写真を見る限りデキも良い。この舞台は2戦2勝と相性が良いし、ベストと言っても良い条件。道悪もこなせるタイプだし、ここは勝ち負けに持ち込んでくるだろう。 ショウナンマイティは休み明けだが、写真をいる限り素晴らしいデキ。正に充実期に入っている感じだ。コース適性は高いはずだし、差しが利く馬場もこの馬には有利。これもまず勝ち負け。 コディーノは東京スポーツ杯で高いパフォーマンスを見せたようにこの条件が合っている。休み明けになるが仕上がりは良さそうだし、春よりも落ち着きが出たとのことで能力を出し切れそう。相手は強いが、通用するものは持っていると思う。
推奨馬:1.ダークシャドウ、5.ショウナンマイティ、9.コディーノ
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →京都11R 京都大賞典 4コーナーを2番手以内で通過した馬は2004年以降[0-1-1-18]。たとえ少頭数でも、逃げた馬がそのまま粘り込むような展開にはならないレースです。一方、芝2000mか芝2400mのJRA重賞で出走メンバー中1位の上がり3ハロンタイムをマークしたことがある馬は2004年以降[8-7-5-19]と非常に堅実。いわゆる“根幹距離”に実績がある差し馬を重視すべきでしょう。注目は内田博幸騎手とゴールドシップのコンビ。このメンバー構成なら、実績だけでなく“根幹距離”への適性も最上位だと思います。
■今週の多点買いレース →東京11R 毎日王冠 今年の2〜3回新潟芝1400m(10月5日終了時点)は、3歳以上のレースに限ると、前走がJRAのレース、かつ前走の4コーナーを3番手以内で通過していた馬が[0-0-0-18]。4〜7番手で通過していた馬も[1-3-3-14]とあまり勝ち切れていません。先行力の高さを活かしたいタイプは割り引きたいところです。狙ってみたいのは前走が好内容だったインプレスウィナー、コース替わりがプラスに働きそうなカネトシディオス、モグモグパクパク、ザッハトルテ、中団からの競馬でも好走経験があるゴットフリート。
推奨馬:3.インプレスウィナー、5.カネトシディオス、8.ゴットフリート、13.モグモグパクパク、14.ザッハトルテ
【石橋武のWIN5見解】 ■今週の「単勝二頭流」レース →東京11R 毎日王冠
コディーノの春シーズンはクラシックを目指していたこともあって、2000m以上を中心に使われてちょい足らずの競馬が続いていた。しかし、今回と同じ東京芝1800mで行なわれた東スポ杯2歳Sのレコード勝ちなどが示すように、本来の同馬の適性はマイルにあると見ている。春以来の競馬となるが、中間も入念に乗り込んでおり、仕上がりに不安はない。もともと3歳馬に有利なレースだけに、得意コース&適距離のここなら好勝負必至だ。
レッドスパーダは、芝1600mで5勝と典型的なマイラー。今回は1ハロン長い芝1800mとなるが、一線級の集まるクラシックトライアル(スプリングS)で2着という実績を残しており、開幕週の軽い馬場なら十分にこなせる。また、同馬はNHKマイルCの2着、東京新聞杯優勝など、東京芝コースでは安定して良績を残しているのも心強い。このレースは開幕週らしく有力馬が後ろで牽制しあうなかで逃げ・先行馬が粘る競馬が多く、レッドスパーダにも同様の激走を期待したい。
推奨馬:9.コディーノ(人気馬)、11.レッドスパーダ(穴馬)
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
伊吹雅也「1点で仕留める!WIN5攻略法」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。