道悪のトライアルから牝馬三冠め

2013年10月08日(火) 12:00

 過去10年の秋華賞、勝ち馬と2着馬のうち各8頭ずつは、前走でローズSを走っていた馬である。やはりこの組を抜きにして予想を組み立てることはできない。

 ただ今年のローズSは、ひどい雨と馬場状態の中で行われた。人気のデニムアンドルビーが勝ったので当時はなんとなく丸く収まった雰囲気があったが、やはり秋華賞予想となると「参考レースとしてアテになるのか」「走った馬に反動はないのか」ということも気になる。

 そこで今回は、道悪になったトライアル→牝馬三冠目というケースを振り返ってみよう。グレード制以降、旧クイーンSや廃止されたサファイヤSを含めて牝馬三冠目のトライアルが重か不良になったことは6回ある。

 直近は08年のローズS。ここからは・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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