2日の栗東調教スタンド。松田博調教師よりも一段上の席で双眼鏡をのぞき込んでいた藤岡健調教師。そのハンパではない集中の仕方にすぐピンときた。

　ウッドコースの直線。視界に入ってきたのは外からグイグイとパートナーを突き放すあの馬…そう先週の当コラムで取り上げたサウンズオブアース(牡＝父ネオユニヴァース、母ファーストバイオリン)だ。双眼鏡を置いた藤岡師から自然に笑みがこぼれた。

「先週までの坂路では良く動いてただろ。だから初めてのコース(トラック)追いでどうなるかと注目してたんだけど思った通り、いいフットワークで走ってくれた。繊細なところもあるので(福永)ユーイチも合うと思う。この馬の力さえ引き出してくれれば」

　初陣は日曜(13日)の京都芝内2000メートル。新馬戦からどんな走りを見せてくれるか、楽しみを持って見守りたい。

　このサウンズオブアースは・・・