2013年10月14日(月) 12:00 24
中央デビューが叶わず、未出走のまま地方・笠松競馬へと移籍したラブミーチャン。デビュー戦、地元重賞を圧勝し、失いかけた輝きを一気に取り戻します。ここでDr.コパさんは「2歳チャンピオン」の目標を掲げ、悔しさを晴らす戦いが始まります。しかし、ラブミーチャンに、再び挫折が訪れることに…。(10/7公開Part1の続き、聞き手:赤見千尋さん)
「2歳の日本一」を目指し動き出した陣営
Dr.コパ :そうそう。それで、スケジュールを僕が組んだの。まず、中1週で11月14日の中央に行くと。京都の2歳500万下。それから9日後の11月23日に、園田の兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)。そこを勝って、12月16日の川崎の全日本2歳優駿(交流GI)に行くと。
赤見 :すごい積極的なローテーション。
Dr.コパ :「柳江先生、いいですね。このスケジュールです」と言ったら、今でも覚えてるよ、「はぁ、はぁ、はぁ」と言うだけ。あのおしゃべりな先生が、何にも言わないんだよ(笑)。
赤見 :相当びっくりされたんでしょうね。だって、10月デビューで、そこからたった2か月半で2歳の日本一になんて。
Dr.コパ :だから、誰も信用しなかったよ。岐阜にいる大学の友達で馬主をやっているやつにも話したんだけど、「お前、変わってねぇよな。大学の時からほら吹きだったけど、10月にデビューした馬を12月に日本一にする!? そんなもの、完全にほら吹きだぞ」って。
赤見 :普通なら思いつかないような発想ですもんね。
Dr.コパ :あの時調べたらね、ドバイの1回目の締切日が、兵庫ジュニアグランプリ後の11月25日あたりだったの。それで、「ドバイも申し込もう」と。それと中央の桜花賞もね。クラシック登録も全部して。
赤見 :…すごい。
Dr.コパ :地方馬でそんなことってないでしょう? だから、・・・
東奈緒美・赤見千尋
東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。
赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。