2013年10月18日(金) 18:00
昨年の菊花賞は春の有力勢が故障や路線変更で回避した。 ダービーの上位4頭の姿はなく同レースで5着に入ったゴールドシップが優勝している。
皐月賞は中山競馬場での消耗戦。ダービーは東京競馬場の高速かつスピードの持続力が要求される舞台での争いだ。 スピードと完成度の高さを持つ春の有力勢が不在となると持久力に富む新興勢力が台頭しやすいのではないだろうか。 昨年の三冠最終章はその典型だろう。 勝ち時計はオルフェーヴルが制した前年の3分2秒8という優秀な数字より0秒1遅いだけ。 シビアなラップが並ぶいい内容だった。 折り合いに課題を有する面々が主力を形成した一昨年と違い昨年はスタミナ色の濃いメンバーが集結。 菊花賞らしさという点においては近年にないレースだったと個人的に思っている。
今年はどうか。 2着のエピファネイアを除けばダービーで掲示板を占めた馬はいない。 夏を越え地力をつけた存在が加わり持久戦で結果を残してきた面々もそろっている。 春のクラシックとは色合いが異なるといっていいだろう。
長丁場への適性を優先して考えてみた。 過去10年で神戸新聞杯組の勝ち馬は実に8頭を数える。 セントライト記念組は2着馬が3頭出ているが勝利には手が届いていない。 劣勢だがメンバー構成や予測される展開から・・・
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藤村和彦
1992年から2010年までスポーツ新聞社で中央競馬を担当。ラジオ関西・競馬ノススメ(毎週土曜16時30分〜17時)にレギュラー出演するなどフリーランスで活動している。