シンボリクリスエス産駒のワン、ツーがある/菊花賞

2013年10月19日(土) 18:00

 断然の支持を受けるエピファネイアは、人気にこたえることができるだろうか。同時に、種牡馬シンボリクリスエスは、クラシック馬の父となれるのか。さらには、こと牡馬クラシックに限ると【0-5-3-33】。福永祐一騎手は、いよいよ勝ち切ることができるのだろうか。

 エピファネイアは、あと一歩のところで春の2冠を勝ち切れなかった。これは、ぴったり間に合ったダービーをもうちょっとで勝てなかった父シンボリクリスエスと、良く似た成長カーブを描いているためかもしれない。ダービーを勝てなかったシンボリクリスエスは、秋になると古馬相手の天皇賞、秋を勝ち、有馬記念まで制してしまった。4歳になるとさらにパワーアップし、天皇賞、秋を楽々と連覇し、有馬記念は今度は独走で連覇している。そういう特徴を多分にうけついだシンボリクリスエス産駒は、頭角を現すのは早くても、3歳春に急上昇してクラシック馬となったサンデーサイレンスや、ブライアンズタイム産駒とちょっと異なり、同じサイアーラインに属するのに、頭角を現したあとはゆっくり成長していくのが、シンボリクリスエスの特徴ではないかと思える。アメリカ血脈の中でも、シアトルスルーの血を重要なところに持っているシンボリクリスエスは・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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