2013年10月19日(土) 20:00
2日連続で発売された先週末のWIN5は、10月13日が41万8200円(的中票数2814票)、10月14日が28万9460円(同1645票)と、それぞれ堅めの決着。どちらもこの時期としてはかなり出走頭数が少なかったので、もともと高額配当決着の可能性は低いと考えていましたが、概ね予想通りでしたね。2日連続で的中させた猛者がいる可能性すらありそうです。
ちなみに、前回からのキャリーオーバーがあった10月13日のWIN5は、発売金額が10億8203万5600円、払戻金の総額(配当×的中票数)が11億7681万4800円で、期待値は約108.8%。賭けられた金額よりも多くの金額が払い戻されるという、通常のギャンブルではまずあり得ない状態になりました。期待値が100%を超えていて、なおかつ出走頭数が少ない(=的中する確率が比較的高い)というのは、プレイヤーの立場からすると最高に有利な状況。10月13日のWIN5に多くの資金を投じた方は、たとえ結果が残念なものだったとしても、他の式別しか買っていない方より賢い選択ができていたと言えます。
明日10月20日のWIN5は総出走頭数が70頭、総組み合わせ数が48万6000通り(土曜16時現在)。先週よりは増えたものの、過去のWIN5と比べればまだまだ少ない部類です。特に、序盤の1〜2レース目が比較的少ない頭数に止まった点はひとつのポイントと言えそう。少頭数のレースは手広く買わないプレイヤーが多いので、購入総額を抑えるなら1頭勝負、高額配当狙いなら超人気薄まで押さえる、といった具合に方針をハッキリさせるべきでしょう。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →京都10R 観月橋S 京都ダート1800mは出走頭数が少なくなると、一杯平均系統よりも、馬ナリ平均系統に調教適性が高くなる傾向があります。 トーセンケイトゥーは休み明けの前走が標準併用でしたが、5走前1着時は標準多め併用。今回は乗込坂路主体なので、調教本数強化は必ずプラスになると思います。
推奨馬:3.トーセンケイトゥー
■今週の多点買いレース →新潟11R 驀進特別 3歳上500万下の牝馬限定戦ではありますが、3日目のレースで勝ったのが、標準坂路。この調教傾向が継続するなら、クラスがひとつ上がっても、標準坂路の系統が調教適性で制するはず。 標準坂路はオレニホレルナヨ、エンプレスラブ、ハイマウンテン、バルスピュール、タイキガラハッド。あとは、初直線に適性が高そうな追い切りを見せたサンマルクイーン。
推奨馬:2.オレニホレルナヨ、4.エンプレスラブ、6.ハイマウンテン、12.バルスピュール、14.タイキガラハッド、15.サンマルクイーン
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース 体型を見るとむしろ長距離向きだし、課題は折り合いだけ。その点、内枠を引けた時点で運も向いているし、ダービーであれだけ引っ掛かっても2着をキープした実力はここでは断然。断然人気となるが、ここは仕方がないだろう。
推奨馬:3.エピファネイア
■今週の多点買いレース →東京11R ブラジルC ベルシャザールは前走で2着と敗れてしまったが、休み明けで反応が鈍いところもあった。超が付く大型馬で一叩きされた上積みはかなり大きい。距離延長も問題なく、ここは当然勝ち負け。 ハートビートソングは休み明けのシリウスSで見せ場十分の4着。力のあるところを見せた。今回はハンデ戦になるが、57キロなら許容範囲だし、能力的にもこのメンバーなら上位。 ナムラビクターは3走前の昨年の同レースで2着に0.8秒差の圧勝。5走前にホッコータルマエとクビ差の2着があるように、実績では全く引けを取らない。前走は休み明けで4着と敗れてしまったが、見せ場は十分に作れたし、長期休養明けだけに叩いた上積みも大きそう。まだ底を見せていないし、相手が揃ったここでも好走は可能だろう。
推奨馬:1.ベルシャザール、5.ハートビートソング、15.ナムラビクター
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →京都10R 観月橋S 今年の4回京都ダート1800m(10月19日終了時点)は、1000万下から上のクラスのレースに限ると6〜8枠の馬が[0-1-3-14]。また、前走でダート1800m以外のレースに出走していた馬も[0-0-2-17]と苦戦しています。枠順や距離適性を重視したいところです。注目は岩田康誠騎手とスズカルーセントのコンビ。休養明けの前走がまずまずの内容でしたし、この枠順やメンバー構成なら展開にも恵まれるでしょう。
推奨馬:4.スズカルーセント
■今週の多点買いレース →東京11R ブラジルC 今年の4回東京ダート2100m(10月19日終了時点)は、1000万下から上のクラスのレースに限ると1〜6枠の馬が[0-0-1-21]。昨年の4〜5回東京もそうでしたが、外めの枠に入った馬が優勢です。なお、2008年以降のブラジルCは5歳以上の馬が[1-3-4-55]といまひとつ。高齢馬は評価を下げるべきだと思います。狙ってみたいのは4歳のダノンゴールド、ナムラビクター、好枠を活かせそうなメテオロロジスト、マルカプレジオ。
推奨馬:11.ダノンゴールド、12.メテオロロジスト、14.マルカプレジオ、15.ナムラビクター
【石橋武のWIN5見解】 ■今週の「単勝二頭流」レース →東京10R 甲斐路S レッドレイヴンはデビュー戦を除き、すべて東京コースに出走。【1-1-0-2】という戦績を残している。連対した2鞍は今回と同じ東京芝1800mでのもので、しかもひとつは重賞の東スポ杯2歳Sだ。また、着外したレースにしても日本ダービーのキズナから3馬身半という戦績もあり、このメンバーならばコース・距離実績に関しては文句なしと言える。今開催の東京は後方からの差しも届く馬場で、同馬の鋭い差し脚に期待がかかる。
アーデントは2走前に今回と同じ東京芝1800mで勝利、1600万下に昇級してきた。とはいえ、2歳時に東京芝1600mで行われたいちょうS(OP)を勝利、3歳春にも弥生賞3着の実績を持っている。前走はクラスの壁というよりも道中の動きの問題で、このメンバー相手にも十分戦える。仮に雨で馬場が悪化しても不良馬場で勝ったいちょうSの実績もあり、また、近2走のレース内容からも前残りの競馬にも対応できる。前走をひと叩きした上積みも含め、勝ち負けを期待する。
推奨馬:9.レッドレイヴン(人気馬)、4.アーデント(穴馬)
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。