ゲート試験も合格!ウインバリアシオン、復帰への第一ステップをクリア

2013年10月24日(木) 18:00 63

 競走馬が長くレースを離れていた場合、通らなければならない関門のひとつに「ゲート試験」があります。デビュー前の新馬たちが受けるのと同じ。ゲートの中でしばし駐立したあと、発馬してしばらく走ります。ゲートの中で暴れたり、発馬が遅れたり、走るスピードが遅かったりすると試験は不合格。これが受かるまで試験を受けなおす必要があります。

 復帰を目指すウインバリアシオンは先週の金曜、ゲート試験を受けました。結果は…あらあら不合格。「ひさしぶりにゲートに入って、少しエキサイトしてしまった」(竹邑厩務員)のだそうです。決して大きく暴れたわけではないらしいのですが…あのじっくり落ちついているウインバリアシオンでもそんなことがあるんですね。ちょっと驚きました。なお、今週またゲート試験を受け、今度は無事合格したそうですよ。ご安心を。

 先週末も今週も15-15程度の調整を再開したウインバリアシオン。今週末には「坂路で56秒程度を行う予定」(中山助手)だそうです。いまのところ、復帰に向けては順調に調教メニューを消化しています。

ウインバリアシオン

順調に調教メニューを消化しているウインバリアシオン

「元気で頑張ってくれてるよ」と笑顔の竹邑厩務員。大人しいバリですが唯一、汗コキと呼ばれるステンレスの金具でさすって体についた水滴を取るときだけ、うるさくなります。よほど嫌なんでしょうね(苦笑)。脚を蹴るように上げてイヤイヤをアピールしていました。でも、そんな元気のいい様子を見ていると、「あぁ、バリやん元気に帰ってきたんだなぁ」と嬉しくなります。このまま無事に、復帰を迎えて欲しいものです。

 先週の菊花賞、エピファネイアが無事優勝してよかったですね。その角居厩舎からは今週、新馬2頭がデビューします。土曜の京都5レースはディープインパクトの半弟モンドシャルナが、日曜の東京4レースはディープブリランテの全弟ゼウスバローズがそれぞれヴェールを脱ぎます。

「モンドシャルナはまだ幼さがあるが、扱いやすい。京都でデビューするがいずれ東京へ行かなければいけない馬でしょう。ゼウスバローズは長い直線が向いているタイプ。かかるところも見せていませんね」(松田助手)とのことでした。

 そして、来週はエピファネイアの妹ロザリンドが出陣します。来春を占うためにも、見逃せない新馬が続きますね!

 先週の菊花賞の次のレース・桂川Sに出走したシゲルスダチ。出遅れてながらも7着によく頑張りました。「あわない道悪でしたが、大崩れすることなく頑張りましたね」と田中助手もスダチの健闘をほめていましたよ。そう、かつてはダメダメなときは大負けしていたのがスダチでしたが、最近は勝てないまでも完全に競馬をやめることはなくなりましたよね!以前より体力もついてきたのかな?と思います。

シゲルスダチ

出遅れながらも7着に頑張ったシゲルスダチ

 レース後も極端に疲れた様子は見せていません。

「カイバもよく食べているし、調教でも元気に走っていますよ」(渡邊助手)とのことでした。

 健康第一、元気で何より!次走は11月24日、京都の醍醐ステークスを予定しています。

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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