2013年10月25日(金) 18:00 12
JBCがいよいよ間近に迫った。金沢競馬場での初めての開催ということでは期待も大きいが、どれだけのファンが競馬場に来て、どれほどの混雑になるのかということでは不安も少なくない。
JBCに関しては、すでに主催者やJBCの特設サイトで順次さまざまに案内がされているが、現地観戦を予定している方々のために、今回はここで注意事項などをまとめておく。
まずはファンにとって残念なことだが、JBC当日は特別観覧席(指定席)の一般発売がない。「それはいくらなんでも…」という意見も聞くが、従来の特別観覧席は、数多くの来場が予想される関係者の招待席として確保せざるをえなかったようだ。
金沢駅西口からの無料ファンバスについては大幅に増便され、8:40~13:30は約5分間隔で、以降15:10までは約10分間隔で運行される。注意としては、普段は団体バスの乗降場から運行されているが、JBC当日だけは、西口バスターミナルの1番のりばとなる。
競馬場の駐車場は混雑が予想されるので、できるだけ無料ファンバスを利用するようお願いがされている。競馬場の駐車場へ入る道は限られるため、特に終了後は渋滞も予想される。
馬券の発売窓口は増設されるが、おそらく長蛇の列になるだろう。ネットやスマホや携帯で投票できる人は、競馬場内でもそれらの利用も考えておいたほうがよさそうだ。金沢競馬場では、事前登録が必要だが、無料のWi-Fiが使える。そのWi-Fiの利用方法について以前にこのコラムで、公式サイトの「お知らせ」のずっと過去に埋もれてしまっていることを指摘したが、現在ではトップページにリンクのバナーがある。
個人的にもっとも気になっていたのは、JBC当日の飲食店だ。はじめて名古屋競馬場でJBCが開催された05年、場内の飲食店はどこも大混雑で、ぼくは競馬場の外に出て、道路を渡った向かいにある牛丼チェーンで昼飯を食べたのを思い出す。ちなみに金沢競馬場のまわりには、そうした飲食店もコンビニも一切ない。何か食べようと思えば、場内の飲食店を利用するか、もしくは持参するかしかない。そういうわけで、JBC当日だけ設置される飲食店は以下のとおり。
●やまびこ:能登丼(能登牛ロースト鉄火丼)
●典座:能登丼(牛スジ丼)
●能登まいもん堂:能登牛串、能登豚串、能登ソーセージ
●フレッシュフーズ・キタカワ:焼き牡蠣、カキフライ、焼きとうもろこし、焼きそばなど
●喜多郎:五平餅、生せんべい
●木村功商店:能登牡蠣焼きおにぎり、カキフライ、アジフライ
●ボブハウス:加賀やきホットドッグ
●ヒデちゃんコロッケ:加賀産ブロッコリーコロッケ、小松産キャロットコロッケ、揚げ物など
●田六:小松塩焼きそば、フランクフルト、生ビール
●ゴーゴーカレー:金沢カレー
●小木のイカ焼き:イカ焼き
●金沢おでん:金沢おでん
●地物野菜販売:五郎島金時スティック、加賀れんこんチップス
以上はあくまでも予定で、店名や販売品目は変更される可能性がある。ローカルフードを中心に集められたのは、遠方から金沢競馬場に遠征するファンにとっては、なんとも魅力的なラインナップだ。
斎藤修
1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。