ゲート試験泣き笑い/吉田竜作マル秘週報

2013年10月30日(水) 18:00

 記者がかつてPOGで指名した中にディープスマイル(02年生まれ)という馬がいた。

 英タタソールズの2歳セリで14万ギニー(当時のレートで約2700万円)。なかなかの価格で落札された馬だったのだが、いざ入厩するとゲートに寄りつかないわ、入ってもジッとできないわで試験にすらたどり着かない。所属していた山内厩舎といえば2歳戦に強く、ゲートについてのノウハウも十分な厩舎なのだが、そこをもってしてもお手上げで山内調教師いわく「あんなの他に見たことない」。未出走に終わったにもかかわらず今でも覚えているくらいだから、それほどの“レアケース”だったのだろう。

 さて本題。ノーザンファームを経由して松田博厩舎に入厩してくる馬は「ゲートまで練習してくるのが多い」(松田博調教師)ため、あまり手間取らずに試験まで進むケースが大半だ。しかし、まれに前出ディープスマイルのような危なっかしい馬がいる。

 例えば今週の京都でデビューを予定しているアドマイヤウイング(牝=父スペシャルウィーク、母カリズマティックゴールド)がそれ。ノーザンファームのスタッフが「牧場にいる時からいいスピードを見せていたし、かなりのものがあると思うんですけどねえ」と松田博調教師に話しているのを聞いたことがあったが、目の前にいるアドマイヤウイングとはどうしてもイメージが結びつかなかった。

 というのも入厩してすぐにゲート練習をした際には・・・

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