2013年10月31日(木) 18:00
今朝、西園調教師から「シゲルスダチの次走は11月16日の東京競馬、奥多摩ステークス(1600万下、芝1400メートル)。ジョッキーは後藤騎手」と教えていただきました。
なんと!後藤騎手とシゲルスダチ、コンビ復活です!!ただし、このレースに出走希望馬が多い場合は除外の可能性もあります。その場合は、先週お伝えしたとおり11月24日の京都競馬、醍醐ステークス(1600万下、芝1200メートル)にまわります。
奥多摩Sで後藤騎手とコンビ復活なったシゲルスダチ
ということで、さっそく後藤騎手にコンビ復活にあたっての意気込みを伺いました。
「二人でまたお客さんの前に立てるのが嬉しいし、それはすごく大事なことだと思う。ファンの方々が(コンビ復活を)待ってくれているのはいつも肌で感じています」
皆さんの気持ちは、ちゃんと後藤騎手に伝わっていますよ。
後藤騎手自身が復帰を目指すにあたり、シゲルスダチと再びレースでコンビを組むことも目標のうちのひとつだったそうです。
「僕が休んでいるあいだ、自分が乗っていた馬が1頭また1頭と引退していきました。『こんなにサイクルが早い世界なんだ』と改めて感じたし、スダチが現役のうちに復帰できなかったら自分は後悔する、とまで思いました。そんな中、あんな事故があったにもかかわらず、スダチは元気にレースを走っていましたよね。自分も頑張らなきゃ、と励まされましたし、その姿には学ばされました。」
後藤騎手が復帰して1か月。ようやくこの時がくるわけですが、
「ちゃんと巡り合うタイミングが来た、ということだと思います。ここで最高の結果が生まれたら、なおいいと思います。」
実は菊花賞のあとの最終レース、東京では後藤騎手が優勝していました。そのウイナーズサークルで、京都で走るスダチの姿をファンの方々と一緒に見ていたそうです。
「ほんとにたくさんの人たちが一緒にスダチを応援してくれて。関西馬だけど関東でもファンが多い馬なんだな、と改めて思いました。」
2012年5月6日、あのNHKマイルからすでに500日以上の月日が過ぎています。
「でも、僕の中でスダチとのレースはNHKマイルのあの直線半ばで止まっているんです。もしもあのとき、そのままレースを続けていたなら直線で伸びていただろう、と思います。だから、次のレースではあの続きを走らせたい。あのときの感覚のまま、存分に走らせたいと思います。」
奥多摩ステークスは半月ほど先です。ぜひ予定を組んでいただき東京競馬場へいらしてください。
奥多摩Sの同日、東京スポーツ杯2歳Sを走るのは池江厩舎期待の2歳馬・サトノアラジン。
東京スポーツ杯2歳Sに出走予定のサトノアラジン
「背も体も増えて戻ってきました。ひじょうに状態はいいですね。(本番まで)あと2本追えるし、いい仕上がりでレースにいけると思います」(兼武助手)
新潟の新馬戦での、あの余裕の勝ちっぷり。大物感ありましたよね。それは普段も一緒。トレセンを徘徊しているときも、悠々としていて大物感をかんじさせますよ。
まだ少々幼さも感じさせますが、そこはご愛嬌。これから日に日にハクがついてくると思われます。
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
花岡貴子「ねぇさんのトレセン密着」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)