2013年11月01日(金) 18:00
長丁場のハンデ戦。GI戦線の谷間という印象が濃いレースだったが近年は様相が異なっている。
07年の勝ち馬アドマイヤジュピタは1000万下特別を勝った直後で2階級下からの挑戦。 重賞初チャレンジにもかかわらず完勝した。翌年の天皇賞・春を制覇したのは周知のとおりだ。 08年にワンツーを決めたスクリーンヒーローとジャガーメイルはいずれも前走が1600万下特別で同レース。
その前走でも1、2着に入った両雄の当レースでの着順は逆。ハンデ差が実に3キロ。前者が53キロで後者が56キロだった。 同タイムで決着した前走を考慮すればジャガーには厳しい状況だったのだろう。 事実、スクリーンヒーローは次走のジャパンCで豪華メンバーを相手に優勝している。 のちのGI馬を含めてここ数年は活気のある面々が上位をにぎわせている点は見逃せない。 “先物買い”とハンデをうまく溶け合わせて考えるのがいいかもしれない。
東京の芝・2500mコースの発馬地点は直線の坂の手前である。 つまり坂を上がって1角に入る。そして4角から最後の直線で再び坂を迎えるのだ。 スタミナ色の濃い設定になっていることで・・・
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藤村和彦
1992年から2010年までスポーツ新聞社で中央競馬を担当。ラジオ関西・競馬ノススメ(毎週土曜16時30分〜17時)にレギュラー出演するなどフリーランスで活動している。