レベルの高い長距離戦こそ時計/アルゼンチン共和国杯

2013年11月02日(土) 18:00

 東京コースの長距離戦は、本当のスタミナや底力が問われることが珍しくないから、ランキングや格付けより、「レベルの高い長距離戦こそ時計」の金言が当てはまるとされている。持ちタイムに注目。

 たとえば、2400mの「日本ダービー」を最速の2分23秒3で快勝したのは、2004年のキングカメハメハと、2005年のディープインパクトである。

 同距離の「オークス」を史上最高の2分23秒6で独走したのはジェンティルドンナ(父ディープインパクト)である。快記録に2回も関係するディープインパクトに土をつけたのは、東京2400mの「ジャパンC」を惜しいところで負けはしたものの、日本馬として史上最高タイムの2分22秒1を持つハーツクライだった。

 東京の2500mを2分29秒台(2400mなら2分23秒台に相当)で乗り切った記録をもつ馬は非常に少ない。東京のGIに2500mはないから、ペースが緩むためだろう。

 GII「アルゼンチン共和国杯」のレコードは、2分29秒9。昨2012年、今年も人気で出走する現5歳ルルーシュが樹立している。

 同じくGII「目黒記念」のレコードは、2分29秒6。これはコースレコードでもあり、今春、ムスカテールが記録している。

 ルルーシュがアルゼンチン共和国杯を制したときに・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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