2013年11月07日(木) 18:00
ブエナビスタの妹・サングレアルは6日、無事ゲート試験に合格しました。1回目は先週受けたのですが、出が悪く不合格。彼女は急に我が出ることがあって、それでうまくいかなかったようです。2回目はどうなるかと思いましたが、無事デビューへの切符が手に入ってよかったですね。
無事ゲート試験に合格したサングレアル
ゲート試験は岩田騎手が騎乗していましたが、レースでもこのコンビを続けるようです。そして、「年内に2回走らせたい」と松田博師はプランを練っていました。ただし、今年は2歳牝馬の活躍がすごい。姉たちのようにひとつ勝ったら阪神JFで抽選、というローテーションを組むのは難しいかもしれません。
それでも、松田博師の彼女への期待は「選択肢を増やすため」(松田博師)にダービーにも登録を済ませたことにも表れています。
一方、先日帰厩したハープスターは予定どおり阪神JFに向けて調整を続けています。ちょっと太目になって戻ってきた彼女。「でも、カイバを落とすわけにはいかないし、食欲は変わらず旺盛」(松田博師)。したがって、運動や調教でシェイプアップするしかありません。まだ、本番まで1か月ほどあります。ハープスターのダイエットの様子をしっかり見守りたいと思います。
阪神JFに向けて調整中のハープスター
エリザベス女王杯に出走するマルセリーナは、例年ほど冬毛も出ていないのがいいですね。「それだけ体質がしっかりしてきたということと、牝馬特有の現象で歳とともに皮膚が厚くなってきた」(松田博師)のだそうです。距離を不安視する声もありますが、松田博師は「牝馬同士なら、このくらいの距離のほうが競馬しやすい」と期待を寄せていました。
エリザベス女王杯に出走するマルセリーナ
なお、マルセリーナは現在5歳。クラブの規定で来春3月までに繁殖入りします。この前、桜花賞をとったマルちゃんがもうすぐ引退とは…。時の流れをシクシクと感じます。
来週の東京競馬で後藤騎手とのコンビ復活を果たす予定のシゲルスダチ。今朝はレースに備えて蹄鉄の打ち替えを行っていました。装蹄師さんの話だと、追い切り直後はとてもうるさくて鉄を打ちにくくなってしまうとか。そこで速いところをやらない日に打ち替えが決定したそうです。
スダチの蹄は体と同じくとても小さい。蹄鉄は蹄の大きさに合わせて2号から8号までありますが、スダチは前が3号、後ろが2号。SS、ストロベリーサイズですね。
口元にあてがわれたオモチャで遊ぶスダチ
そんな小さなスダチですが、柔らかい体を目いっぱいくねらせながら、一生懸命?装蹄師さんにちょっかいをかけていました。装蹄師さんのお尻をつついてみたり、口にあてがわれたオモチャをしゃぶりながら遊んでみたり、まぁ忙しい忙しい!さらに、すぐ近くにいたサダムパテックがおしっこをしたら、その匂いをかいで大喜び(笑)。フレーメン反応、してました。
マイルCS連覇を狙うサダムパテック
実は、スダチくんは昔からサダムパテックが大好き。突然、パテックに近寄ってみたこともありました。一方、サダムパテックは2歳時から相当大人びていましたが、「今も変わらずおっとりゆったり」(塩満助手)。マイルCS連覇に向け、ひと叩きされて状態は確実に上昇しています。やんちゃなスダチと落ち着いたパテック。ホント対照的な2頭ですが、ともに来週の勝利を狙っているのは同じですね。
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
花岡貴子「ねぇさんのトレセン密着」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)