総組み合わせ数歴代3位タイで“億”クラスの配当も期待!?

2013年11月09日(土) 20:00

 明日11月10日(日)のWIN5は総出走頭数が83頭、総組み合わせ数が124万4160通り(土曜16時現在)。このまま出走取消等がなければ総出走頭数、総組み合わせ数ともに歴代3位タイです。これだけの多頭数だと低額配当決着になる可能性はほとんどありませんし、数千万円から“億”クラスの配当も期待できると思います。

 1レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走のオーロカップ。人気の中心は2連勝中のインプレスウィナーあたりでしょうか。18頭立てのハンデキャップ競走だけに、チャンスのありそうな馬を片っ端から押さえていたらキリがなさそう。最初のレースとはいえ、ある程度は思い切りよく絞り込みたいところです。

 2レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走の長岡京S。こちらもさまざまな臨戦過程の馬が集まり、比較の難しいメンバー構成になりました。3歳のテイエムイナズマやラウンドワールド、芝1600m前後のレースを主戦場としてきたエーシンミズーリあたりの取捨がポイントになると思います。

 3レース目は3歳以上1600万下のみちのくS。出走馬16頭のうち10頭が前走でふたケタ着順に敗れていることもあって、前走2着のセイコーライコウに支持が集中しそうです。手広く押さえる余裕があれば、展開や馬場状態次第で大きな変わり身を見せそうな馬に注目すべきかもしれません。

 4レース目は3歳以上GIIIの武蔵野S。土曜16時の時点ではアドマイヤロイヤル、イジゲン、ゴールスキー、ベルシャザールあたりが人気の中心となっています。他にもチャンスのありそうな馬はいますが、まずは上位人気勢からどの馬を選ぶかがポイントでしょう。

 5レース目は3歳以上GI、牝馬限定競走のエリザベス女王杯。こちらは土曜16時の時点だとヴィルシーナ、デニムアンドルビー、メイショウマンボの3頭に人気が集中していました。最後のレースということもあり、「絞るならここ」と考えている方は多いはず。そういった心理もWIN5上の支持率に影響してきそうです。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→福島11R みちのくS
 先週から開幕した福島競馬。1日目に行われた秋元湖特別で1着、2日目に行われた会津特別で3着したのが、標準多め併用。特別戦の芝1200mでは、開幕週から本数多い併用調教馬が好走しています。
 ミヤジエムジェイは福島芝1200mを3戦して勝ち鞍はありませんが、すべて夏開催。ローカル開催の時計の掛かる状態では走っていませんし、その方が適性があると思います。もちろん調教タイプが標準多め併用なので、その適性もあります。

推奨馬:1.ミヤジエムジェイ

■今週の多点買いレース
→京都10R アンドロメダS
 昨年こそ、雨馬場適性の高いダノンバラードが坂路単一調教馬で優勝しましたが、それ以前の4年は併用もしくはトラックで本数多い馬が優勝しています。
 今年もレース当日は雨予報が出ているだけに、調教適性が発揮されない可能性はありますが、良馬場なら標準多め併用のエーシンミズーリ。あとは併用調教馬がロードオブザリングとカルドブレッサの標準併用になります。

推奨馬:3.エーシンミズーリ、7.ロードオブザリング、15.カルドブレッサ

【古澤秀和のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→京都11R エリザベス女王杯
 ヴィルシーナの前走はまだ余裕残しの仕上げだったが、それを叩いて馬体が締まり、調教の動きも変わってきた。距離も条件も問題無いし、雨が降ってもこなせる。死角という死角がなくて上位争いは必至。

推奨馬:9.ヴィルシーナ

■今週の多点買いレース
→東京11R 武蔵野S
 イジゲンは昨年の勝ち馬。今回は長期休養明けになるが仕上がりは良さそうだし、鞍上に今年もムーア。昨年の再現があっても良い。
 アドマイヤロイヤルは前々走で重賞勝ち。休み明けの前走からの上積みは大きそうだし、ここは好勝負に持ち込める。
 ベルシャザールは芝でも好走していたが、やはりダートの方が合う。能力は相当のものを持っているし、マイルに対応できればチャンスはある。
 シルクフォーチュンは使うところがなくて芝に使われていたが、本質はダート馬。このメンバーなら能力が上だし、一気の差し切りまで十分ある。
 ゴールスキーはゴールドアリュールの弟だけあって、ダートを舞台に復調してきた。元々芝のG1でも好走していた能力がある馬だし、このメンバーが相手でもチャンスは十分。

推奨馬:2.イジゲン、3.アドマイヤロイヤル、6.ベルシャザール、15.シルクフォーチュン、16.ゴールスキー

【伊吹雅也のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→京都10R アンドロメダS
 前走から中5週以上の馬は2009年以降[0-1-1-19]。休養明けの馬は評価を下げるべきでしょう。また、6歳以上の馬は2009年以降[0-0-0-25]と好走例がありません。注目は太宰啓介騎手に乗り替わるエーシンミズーリ。コンビ実績のないジョッキーが騎乗していた前走は度外視できますし、距離延長組の活躍が目立つレースなので、コース替わりも問題ないと思います。

推奨馬:3.エーシンミズーリ

■今週の多点買いレース
→東京11R 武蔵野S
 同年にJRAの中央場所、かつダート1400〜1800mの特別で優勝経験がなかった馬は2005年以降[0-2-3-52]。近走成績を素直に重視すべきでしょう。なお、今年の4〜5回東京ダート1600m(11月9日終了時点)は、1000万下から上のクラスのレースに限ると4コーナーを4番手以下で通過した馬が[1-1-3-47]と苦戦していました。狙ってみたいのは先行力のあるナムラタイタン、ベルシャザール、アドマイヤサガス、3走前に東京ダート1400mのオープン特別を制したアドマイヤロイヤル。

推奨馬:1.ナムラタイタン、3.アドマイヤロイヤル、6.ベルシャザール、10.アドマイヤサガス

【石橋武のWIN5見解】
■今週の「単勝二頭流」レース
→京都10R アンドロメダS
 エーシンミズーリはマイル前後の距離で結果を出しているが、同コースでの勝利実績もあるように、この距離でも馬券圏内を外したのはわずか1回のみ。十分にこなせるはずだ。トップハンデはラクではないが、他の有力どころが3歳や休み明けとなれば、同馬に分がある。内枠からの先行抜け出しを狙いたい。

 サトノシュレンは、京都芝2000mで2戦して2着1回、3着1回とパーフェクトに馬券に絡んでいるほか、中山やローカルの小倉、函館などでの好走が目立つ典型的な小回り巧者。近走はやや距離を延ばしてきているものの、もともとは2000mが主戦場。戸惑うことはないだろう。また、半年ぶりの出走となるが、むしろ休み明けのほうが走るタイプなのも心強い。

推奨馬:3.エーシンミズーリ(人気馬)、12.サトノシュレン(穴馬)

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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