2013年11月22日(金) 18:00
◆京都メイン・京阪杯はプレイズエターナルから
◆東京メイン・キャピタルSも中心は3歳馬
東京の「キャピタルS」は、同じスピード路線とはいえ、底力、総合力が求められる1600m。この10年間で3歳の勝ち馬は3頭だから、4歳以上の古馬(4歳馬2勝、5歳馬4勝、6歳馬1勝)とそろそろ互角の勝負が可能なところまで成長しているのが、ちょうどこの時期なのだろう。
その前走だが、好位のインで直線に向いてスパートしようとした坂を上がった地点、前には逃げていたガルボ、その隣に先行していたリアルインパクト、さらに勝ったダノンシャークが3頭も横に並び、外からはブレイズアトレイル、リルダヴァルがプレッシャーをかけてきたから、しばらくスペースが空くのを待つしかなかった。0秒1差とはいえ、ゴール寸前の脚さばきが断然光っていたのはシャイニープリンスであり、別に少しもミスをしたわけではないが、明らかに脚を余した印象だった。
この馬、5月のNHKマイルCを1分33秒0で6着(0秒3差)にとどまった際には出負けして、通過順の取り方にもよるが、直線に向いたところでは最後方の馬群の中だった。東京1600mは6着、3着だが、ともに不完全燃焼と思える。今度こそである。
祖母スイートラブ(父テスコボーイ)は、マイルCS2連勝のダイタクヘリオスの半姉であると同時に、2冠馬カブラヤオーといとこの間柄。このファミリーから久しぶりに出現した大物候補である。カブラヤオー(父ファラモンド)などと言い出すとさすがにちょっと古いが、そのカブラヤオーの主戦騎手で、テスコガビーと合わせ春のクラシック4つを全部独走した菅原泰夫調教師が、土曜の東京では6R新馬のトーセンプレジオ、9Rオキザリス賞のペアン。人気の注目馬を2頭も出走させる。なにかの縁かもしれない。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。