総組み合わせ数も比較的多く、高額配当狙いもアリ!?

2013年11月23日(土) 20:00


 明日11月24日(日)のWIN5は総出走頭数が77頭、総組み合わせ数が82万7424通り(土曜9時現在)となっています。前回11月17日(日)よりもやや減りましたし、その前回も10万円を切る低額配当決着でしたが、過去のWIN5全体と比べればかなり多い部類の頭数。高額配当狙いで手を広げる価値は十分にありそうです。なお、2場開催となる今週は発売締切時刻が14:25(JRAダイレクトは14:20)に繰り上がっていますのでご注意ください。

 1レース目は3歳以上1000万下のアプローズ賞。勢いのある3歳勢と、今夏に降級した4歳勢が人気を集めるのではないかと思います。異なる世代の馬をどう比較するかがひとつのポイントでしょう。

 2レース目は2歳500万下、牝馬限定競走の白菊賞。WIN5対象レースとしては珍しい、世代限定、かつ条件クラスのレースです。臨戦過程はもちろん、各馬の血統背景が人気に影響してくるかもしれません。

 3レース目は3歳以上1600万下のウェルカムステークス。エーシングングン、シャドウバンガード、ダイワズームあたりの前走好走馬が人気の中心でしょうか。出走頭数が比較的少ないレースだけに、手を広げるべきか否かも慎重に検討したいところですね。

 4レース目は3歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の醍醐ステークス。オープン特別勝ちの実績があるマコトナワラタナ、2連勝中のレディオブオペラと、対照的な臨戦過程の2頭が注目を集めそうなメンバー構成になりました。こちらも思い切って絞るべきかどうかの判断が明暗を分けるかもしれません。

 5レース目は3歳以上GIのジャパンC。エイシンフラッシュ、ジェンティルドンナ、ゴールドシップの3頭が人気の中心で、特にジェンティルドンナがアタマひとつ抜けそうな気配です。5レース目ということもあって、手広く押さえるプレイヤーはそれほど多くないはず。波乱が起きれば配当に大きく影響してくるでしょう。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→東京10R ウェルカムS
 東京芝2000mは坂路とトラックを併用して、追い切り本数多い馬に適性が高い条件。しかしながら、出走馬に該当調教タイプはいません。また、13頭立てと頭数も少なく、ペースが落ち着く可能性も十分。
 だったら、馬ナリ平均坂路でもガチバトル。宗像義忠厩舎の勝負調教に該当しましたし、2走前1着時と同じ後藤浩輝騎手が騎乗。調教から狙いを立てるならこれ。

推奨馬:8.ガチバトル

■今週の多点買いレース
→京都10R 白菊賞
 京都芝1600m内回りで行われた過去5年のうち、3頭は坂路で標準的な追い切り本数だった調教タイプ。内回りといえば、トラック調教馬に適性が高いイメージがありますが、スタートしてからの距離が長い1600mはコーナーリング要素はあまり重要ではありません。まして、牝馬限定戦ですから、坂路調教のスピードが重要というわけ。
 該当馬4頭の中でも、最終追い切りで栗東坂路4Fの自己ベストを更新したダンツキャンサーのスピードは魅力。あとは、ダイワレジェンド、ウメ、ハニードントとなります。

推奨馬:2.ハニードント、4.ダンツキャンサー、8.ダイワレジェンド、10.ウメ

【古澤秀和のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→京都11R 醍醐S
 前走が非常に強い勝ち方だったし、番手でも運べたことは収穫。京都の芝は内有利が復活しているし、ここは押し切る可能性が高い。

推奨馬:8.レディオブオペラ

■今週の多点買いレース
→東京11R ジャパンC
 アンコイルドは走る毎にグングン良化。トモの肉付きなどが変わってきた。今の馬場も合いそうだし、ここは上位争いに加われても良さそう。

 エイシンフラッシュは良いデキをキープ。内を突けるタイプだし、勝ち負けは可能。

 アドマイヤラクティは非常に状態が良くなっていそうだし、今の馬場もピッタリ。ウイリアムズ騎乗で一発があっても良い。

 ジェンティルドンナは叩いて素軽さが出てきたし、元々叩いて良くなるタイプ。ここでも当然勝ち負け。

 ゴールドシップの前走は高速馬場に対応できなかったことが敗因。今開催の東京芝は重めの質だし、この馬の無尽蔵のスタミナを生かすにはもってこいの場面。デキも前走時から上がっていそうだし、ここは頭まで十分ある。

推奨馬:3.アンコイルド、4.エイシンフラッシュ、6.アドマイヤラクティ、7.ジェンティルドンナ、13.ゴールドシップ

【伊吹雅也のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→東京11R ジャパンC
 東京芝のJRAGIで連対経験がないJRA所属馬は2009年以降[0-1-3-16]。また、同年のJRAGIで連対経験がないJRA所属馬も2009年以降[0-1-1-20]と苦戦しています。コース適性と最近の実績を素直に評価すべきでしょう。注目はR.ムーア騎手とジェンティルドンナのコンビ。芝ならディープインパクト産駒と相性がいいジョッキーなので乗り替わりは問題ないと思いますし、この馬自身も前走から中6週以内のレースでは[6-0-0-0]とまったく崩れていません。

推奨馬:7.ジェンティルドンナ

■今週の多点買いレース
→京都10R 白菊賞
 JRA、かつ芝1500m以上のレースで優勝経験のない馬は2009年以降[0-1-2-24]。ダートや1400m以下のレースにしか実績のない馬は割り引きが必要です。また、前走がJRAのレース、かつ前走の4コーナーを7番手以下で通過した馬も2009年以降[0-2-0-16]と苦戦していました。狙ってみたいのは芝1600m以上のレースに実績があるアースウィンド、好位でレースを進められそうなダイワレジェンド、ダンツキャンサー、レーヴデトワール。

推奨馬:4.ダンツキャンサー、8.ダイワレジェンド、11.アースウィンド、14.レーヴデトワール

【石橋武のWIN5見解】
■今週の「単勝二頭流」レース
→京都11R 醍醐S
 マコトナワラタナは休み明けの前走で、道悪のなかメンバー中最速の脚で勝ち馬から半馬身差までつめよった(ちなみに当時の勝ち馬アースソニックは土曜日の京阪杯を勝利)。レディオブオペラをはじめ、強力な逃げ・先行馬が揃ったメンバー構成で、自慢の差し脚をフルに活かせる展開が期待できる。前走をひと叩きされた上積みもあり、大いに期待できる。

 フレデフォートは長らく1000万クラスでモタついていたが、ここにきてようやく走りが安定してきた。4走前、3走前と1000万下を連続好走して勝ち上がると、1600万下昇級後も4着、5着と善戦している。京都芝コースを走ったのは1戦のみだが、もともと平坦コースを得意としており、むしろプラス材料だと感じる。前が速くなりそうな展開利も含め、激走を期待したい。

推奨馬:3.マコトナワラタナ(人気馬)、12.フレデフォート(穴馬)

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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