2013年11月26日(火) 18:00
太が落馬の恐怖とJCダートへの意気込みを語る!
◆“ここで落ちたくない!”と必死にしがみついて…
──11月9日の落馬(京都3R・2歳未勝利・エイシンスバシリ)について、たくさんの質問とメッセージが届いています。勝負どころでのアクシデントで、すごく危険なシーンでしたが…。
小牧 ホンマやねぇ。前走は芝で行けなかったんやけど、ダートになったら全然行きっぷりが違うわと思いながら乗っていて。下を見たり物見をする馬なので、ギリギリまで前に馬を置いてね。あのレース、故障がなかったら楽勝やったわ。もう、いつ抜け出そうかっていう感じやったから。
──故障をする直前、小牧さん、チラッと後ろを見ましたよね?
小牧 そうそう、後ろを確認して、さあ追い出そうかなと思ったところで故障してしまって、鐙がガサッと抜けた。片一方の鐙が抜けて、バランスが崩れてね。“ここで落ちたくない!”と思って、必死にしがみついとったんですわ。去年骨折したのもちょうど今頃でしょう。だから“またかぁ…”と思いながら。
──最後の直線だけに、怖い思いをされたのではないかと。
小牧 うん、怖かった。
──小牧さんが必死にしがみついて、落ちるまでに数秒間ありましたよね。だから大きな事故にならなかったのかなと思いました。
小牧 うん、それもあるかもね。あそこでいきなり落ちたら、他を巻き込んでしまう場面やからね。僕、落ちる瞬間、ユタカくんにつかまろうとしとったみたいで。検量のところでユタカくんに「小牧さん、僕につかまろうとしてたでしょ」って言われたわ。申し訳ないけど、完全に無意識やね。馬は残念なことになってしまったけど、誰も大きなケガがなかったのは、不幸中の幸いやね。
──本当ですね。小牧さんも打撲で済んで。
小牧 落ちる瞬間に膝を捻ったみたいやね。立ち上がろうとしたら痛みが走って、“あ、アカンわ…”と思って、またバタッと倒れたんやけど。
──折れていないことはすぐにわかりましたか?
小牧 そのときは何とも言えんかった。骨の検査をしたら・・・
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小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。