2013年11月30日(土) 20:00
明日12月1日(日)のWIN5は総出走頭数が77頭、総組み合わせ数が82万9440通り(土曜16時現在)。前回11月24日(日)とほぼ同じです。ここ2回は総組み合わせ数が多いわりに低めの配当だったものの、開催替わりが波乱に繋がれば高額配当決着も期待できると思います。なお、今回のWIN5は14:40発走予定の中山10R(市川S)からスタート。14:50発走予定の中京10R(長良川特別)は対象レースから外れていますのでご注意ください。
1レース目は3歳以上1600万下の市川S。3週前のみちのくSで好走したセイコーライコウ、ツインクルスター、2連勝中のコウヨウアレス、サトノヒーローあたりが人気を集めるでしょう。絞って通過できれば妙味は大きいと思いますが、最初のレースでもあるのが悩ましいところですね。
2レース目は3歳以上1000万下の2013ゴールデンブーツトロフィー。今回が昇級緒戦となる馬を除くと、前走で3着以内に好走していた馬はいません。ワールドスーパージョッキーズシリーズの対象レースということもあって、難解な印象を受けている方が多いんじゃないでしょうか。
3レース目は3歳以上オープン、牝馬限定競走かつハンデキャップ競走のターコイズS。“格上挑戦”の馬が多く、こちらも比較が難しそうなメンバー構成です。出走頭数が少ない分、「できればここを絞りたい」と考えているプレイヤーは多いはずで、その辺りも配当に影響してくると思います。
4レース目は3歳以上1000万下、牝馬限定競走の鳥羽特別。18頭立てということもあって人気は割れそうですが、一応の中心はゴールデンムーン、ヤマニンプチガトー、バラードソング、シェルエメールあたりでしょうか。予算のことを考えると、このレースでどこまで手を広げるかがひとつのポイントになりそうです。
5レース目は3歳以上GIのジャパンカップダート。土曜16時の時点ではホッコータルマエが断然の単勝1番人気でした。手を広げづらい5レース目ということもあり、WIN5は他の式別よりもさらに支持が集中していると思っておくべきかもしれません。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →中山10R 市川S 中山芝1200mは坂路調教馬に適性高い条件ですが、特に1600万下のクラスまでは美浦坂路で十分通用します。 サトノヒーローは中1週で連勝を続けており、今回も中1週。最終追い切りは終い最速ラップを踏むことができていますし、引き続き好調、調教適性も十分にあります。
推奨馬:9.サトノヒーロー
■今週の多点買いレース →中山11R ターコイズS 過去5年のターコイズSで、優勝している4頭は坂路単一調教馬でした。中山芝1600mは併用調教馬に適性高い舞台ではありますが、牝馬限定戦ということもあり、坂路調教のスピードが優先するのでしょう。 該当馬の中では、大久保龍志厩舎の勝負調教に該当したウインプリメーラとこの距離に戻って魅力のノボリディアーナ。過去5年で1勝を挙げている併用調教なら、堀宣行厩舎の勝負調教に該当したレイカーラを押さえれば十分。
推奨馬:1.ウインプリメーラ、3.ノボリディアーナ、4.レイカーラ
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →阪神10R ゴールデンブーツT
ここは穴だがあえて1点勝負レースに挙げたい。今の馬場がピッタリだし、この枠順なら好位の内で道中は何もしなくて良い。逃げ馬がいて理想的なペースで運べそうだし、ここは頭まで十分ある場面。
推奨馬:4.ウエスタンレベッカ
■今週の多点買いレース →阪神11R JCダート
ホッコータルマエは馬体が完成してきたし、成績もそれに伴って安定。今のダート界では最も充実している。阪神のダート1800mはベストと言っても良い条件だし、ここはまず勝ち負け。
ワンダーアキュートはイマイチ勝ち切れないところはあるが、写真を見ると馬体が煮詰まって非常に研ぎ澄まされている。この状態なら◎にも肉薄できて良い。
ローマンレジェンドは休み明けを叩いて良化。最内枠を引いてこの鞍上ならチャンスは十分あるだろう。
ベルシャザールはダートならここまで来れると思っていた器。距離が延びるのはプラス材料だし、力の要る馬場ならチャンスはある。
エスポワールシチーは8歳にして再ブレイク。今の馬場も合っているし、ここはチャンス十分。
推奨馬:1.ローマンレジェンド、4.エスポワールシチー、6.ホッコータルマエ、8.ワンダーアキュート、12.ベルシャザール
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →中山11R ターコイズS 東京芝か中山芝、かつ1600m以上、かつ1000万下から上のクラスのレースで優勝経験がない馬は2009年以降[0-1-3-25]。マイル未満がベストと思われる馬や、関東圏の中央場所に実績のない馬は評価を下げるべきでしょう。また、JRA重賞で連対経験のある馬は2009年以降[0-2-0-19]。ハンデキャップ競走ということもあり、実績馬は過信禁物です。注目は石橋脩騎手とレイカーラのコンビ。キングカメハメハ牝馬と相性がいいジョッキーなので乗り替わりは問題なさそうですし、この馬自身も中山芝が合っていると思います。
推奨馬:4.レイカーラ
■今週の多点買いレース →中京11R 鳥羽特別 昨年の3回中京芝1200mは、1000万下から上のクラスのレースに限ると、中山芝1200mか阪神芝1200mのレースで連対経験のない馬が[0-0-2-11]。ゴール前の直線に急坂があるコースへの適性を重視すべきでしょう。また、前走の4コーナーを3番手以内で通過していた馬も[0-0-0-5]と苦戦していました。狙ってみたいのは中山芝1200mで連対経験のあるボンジュールココロ、阪神芝1200mで連対経験のあるゴールデンムーン、中京芝1200mで連対経験のあるアブマーシュ、フィリラ、シェルエメール。
推奨馬:3.ボンジュールココロ、5.ゴールデンムーン、10.アブマーシュ、14.フィリラ、16.シェルエメール
【石橋武のWIN5見解】 ■今週の「単勝二頭流」レース →中山11R ターコイズS ミッドサマーフェアもトーセンベニザクラ同様、昨年の同レースで勝ち馬から1馬身半差(7着)。出遅れさえなければ……と今さらタラレバを言ってもしょうがないが、鋭く伸びてきただけに惜しい一戦だった。3歳以降、馬券に絡むことができずにいるが、レースぶりからは衰えは感じられない。初勝利を挙げた舞台で復活の狼煙を上げる。
トーセンベニザクラは、昨年の同レースで勝ち馬から1馬身半差の4着。前が残る展開のなか、中団から粘り強く伸びてきたのが印象的だった。同馬はもともと中山芝1600mを得意としており、3歳時には重賞のフェアリーSも勝利。同コースでは通算5戦して2勝を含む3連対。掲示板を外したことは一度もない。前走は休み明けながら3着に好走し、今回はひと叩きされた上積みも見込める。勝ち負けが期待できる。
推奨馬:8.ミッドサマーフェア(人気馬)、7.トーセンベニザクラ(穴馬)
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。