来春を盛り上げていく松田博厩舎の3頭(吉田竜作)

2013年12月03日(火) 18:00


◆ポテンシャルの高さは例の2頭に引けをとらないサングレアル

 今年最後の大物のデビューと言っていいだろう。ブエナビスタの半妹・サングレアルが11月30日の阪神競馬7Rの芝1600メートル戦に出走。圧倒的な人気にこたえて新馬勝ちを収めてみせた。と、字面にすると大したこともないのだが、トレセンから見守り、パドックにまで見に降りた人間としては非常に心もとなかったのだ。厩舎周りの運動の時と同じように、パドックは首を下げてのんびりした様子。違うところと言えば、周りの花壇の花を何度か見ていたことか。ゲート入りの際にちょっと尻っぱねはしたが、スタートすると岩田の手が何度となく動いているではないか。調教でも「15−15も行かない時がある」と松田博調教師が警戒していたのだが、この時点ではその嫌な予感が的中したかに思えた。ただ、外から他馬が上がって行き、サングレアルから見て前方の両サイドに馬がいる形になった。これこそが、「この馬が走る気を起こすパターン」(同師)。4コーナーの手前からハミがしっかりと掛かると、そこからは空を飛ぶようなフットワーク。ゴール前で内にもたれたが、余力十分にゴールを駆け抜けた。スローペースとはいえ、420キロの小柄な牝馬がデビュー戦で上がり3ハロン33秒3の脚を使うことはなかなかない。岩田も「道中の走りや追ってからの反応が・・・

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