頻発する乗り替わり『一戦一戦が勝負やね!』

2013年12月03日(火) 18:00

小牧太

一戦一戦が勝負やね!

落馬直後に騎乗した、期待の1頭サトノルパン(3着)。小牧騎手とはお馴染みの母エリモピクシーの男馬です。今回は、この馬の今後に向けての手応えをはじめ、ツルマルスピリット、グレイスフルリープへの悩ましい思いや、自身でワーストに挙げたペンタトニックでのレースぶりを振り返ります。

(取材・文/不破由妃子)


■ピークトラム…好きなんやけどなぁ

──先日の落馬直後に騎乗されたサトノルパン(11月9日・京都5R・2歳新馬・芝1600m)。3着でしたが、最後はすごい脚でしたね。

小牧 そうそう、あの馬に乗りたかったのもあって、あそこで(騎乗を)止めんと乗ったんですわ。ちょっと直線で詰まったね。勝った馬は強かったけど、あれがなければ2着はあった。競馬を覚えさせたら、あの馬は走ってくるよ。

──上(リディル、クラレント、レッドアリオン)と比べてどうですか?

小牧 ちょっとタイプが違うね。ディープインパクトが出ているのか、クラレントやレッドアリオンなんかと比べるとこじんまりしているというか、コロンとした馬やね。調教も2回乗ったけど、反応がいいよ。

──今年の2歳のなかでは、手応えを感じていらっしゃる?

小牧 そうやね。次は阪神の1600mを使う予定で、また乗せてもらえるみたいやから楽しみやね。最近は、すぐに乗せ替えられてしまうから、ホンマに一戦一戦が勝負やね。2歳といえば、ピークトラムも好きなんやけどなぁ…。

──ああ、京都2歳Sはルメール騎手に…(4着)。

小牧 まぁ(短期免許の)外国人ジョッキーやから、また乗せてもらえるチャンスはあるんじゃないかと思っているけど…。関西はホンマに・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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