2013年12月04日(水) 18:00
◆“生”で見てもらいたい最強2歳牝馬決戦
日曜(8日)は近年最強レベルとの呼び声が高い2歳牝馬の戦い、第65回阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神芝外1600メートル)が行われる。なかでも注目を集めているのは新馬→新潟2歳Sと無傷の快進撃を続けるハープスター、3年前の覇者レーヴディソールの半妹レーヴデトワールの超強力2頭出しを敢行する松田博キュウ舎。果たしてその真意、そして勝算は!? 業界屈指の“マツパク番”として他の追随を許さない吉田竜作記者がおなじみ「(秘)週報」特別拡大版で核心に迫った――。
あの女傑ブエナビスタを擁していた当時、「牡馬相手でもヒケは取らない」と何度となく口にしていた松田博調教師だったが、牡馬が中核となる2歳戦、そしてクラシックへの参戦は「よし」としなかった。
「せっかく牝馬同士の稼げるレースがあるんだから」と表向きは“勝算”をてんびんにかけもしたが、真意はそこにはない。
「最近は本当に牝馬が強くなった。しかし特にクラシックで牡馬を打ち負かしたところで、いいことなんか一つもない。その世代だけ種牡馬になれる馬が確実に少なくなるのだから」
このサークルで生まれ育った人ならではの考え方と言えようか。ただし、阪神JFで断然人気に支持されるであろうハープスターについては本気で次週の朝日杯FS参戦を考えていた。その背景には松田博キュウ舎が抱える特殊な事情がある。
ハープスターが上がり32秒5の豪脚で新潟2歳Sを勝った直後、「強いのはこれからいくらでも出てくる。特に“身内”からな」と松田博師は語っていたもの。これがレーヴデトワール、サングレアル(ブエナビスタの半妹)といった同キュウの超のつく良血馬を指していたのは言うまでもない。世代が異なれば、いずれも“1強”となりうるだけの器だ。トレーナー自身が当時から近い将来、直面するであろう「3本の矢」の使い分けに苦心していたからこそ出てきた“本心”だった。
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