2013年12月07日(土) 20:00 16
明日12月8日(日)のWIN5は総出走頭数が72頭、総組み合わせ数が51万8400通り(土曜15時現在)。それぞれ80万通りを超えていたここ4回に比べると手頃な総組み合わせ数で、少点数にまとめやすいのではないかと思います。なお、前回と同様に14:50発走予定の中京10R(こうやまき賞)は対象レースから外れていますのでご注意ください。
1レース目は3歳以上1600万下の美浦S。少頭数ではあるものの、サクラボールド、フラアンジェリコ、フェスティヴタロー、レッドレイヴンと、世代や脚質の異なる実績馬が揃った興味深いメンバー構成となりました。
2レース目は3歳以上1600万下、ハンデキャップ競走のオリオンS。こちらもわずか10頭立てで、アドマイヤフライト、ピクシープリンセスらが人気を集めると思います。少頭数のレースは支持が偏りがちですし、超高額配当を狙うならあえて手広く構えるのもひとつの手でしょう。
3レース目は3歳以上GIIIのカペラS。土曜15時の時点だと、人気の中心は3連勝中のスイートジュエリーで、過去にこのレースを制しているシルクフォーチュンやセイクリムズンが続いていました。ちなみに、今年で6回目を迎えるカペラSですが、単勝1番人気馬が勝った例はまだありません。
4レース目は3歳以上オープンの尾張S。フルゲートの18頭立てとなりましたが、今夏の函館開催で頭角を現したストレイトガール、重賞ウイナーのレオアクティブあたりが注目を集めそうです。
5レース目は2歳GIの阪神JF。土曜15時の時点ではハープスターが断然の支持を集めています。これに続いているのがホウライアキコで、3番手以下はやや離されそうなムード。堅く収まるにしろ波乱が起きるにしろ、配当に大きく影響してくるでしょう。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→阪神10R オリオンS
過去5年のオリオンSで、3勝を挙げているのが標準坂路。これを重視すると、タニノエポレットになりますが、近走成績から、とてもWIN5の対象馬として考えることはできません。
ただ、同馬の直近の1着、18走前の八瀬特別は標準坂路。このデータがあると、終わった後に「これを見とけば」というやつになりそうです。
推奨馬:2.タニノエポレット
■今週の多点買いレース
→中山11R カペラS
過去5年のカペラSで坂路調教馬以外が優勝したのは、2012年のシルクフォーチュンのみ。それを考えると、今年の1着は坂路調教と考えるのが妥当でしょう。
スノードラゴンは最終追い切りの動きからも、今が絶好調。安田隆行厩舎の勝負調教に該当したスイートジュエリーも候補ですが、標準多め坂路が勝っている過去傾向から、ティアップワイルドとセイクリムズンも外せません。もし、違う調教タイプなら、本数の多さでケビンドゥ。
推奨馬:7.スノードラゴン、9.ティアップワイルド、13.セイクリムズン、14.スイートジュエリー、15.ケビンドゥ
【古澤秀和のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→中山11R カペラS
3走前から一気に本格化。芝でも走れるタイプだが、ダートの短距離ならかなり高い能力を持っている。ここはメンバーがそこそこ揃っているが、それでも一気に突破できると見る。
推奨馬:14.スイートジュエリー
■今週の多点買いレース
→阪神11R 阪神JF
レーヴデトワールは新馬を快勝して2戦目は前に行って伸び切れなかったが、前走は溜めて目の覚めるような末脚。あれが本来の姿だ。ハープスターは強いが、順調さと今の馬場へのゼンノロブロイ産駒の適性の高さで勝ち切れても良い。
ハープスターは能力の絶対値では抜けている印象も、仕上げはまだ緩そうな印象。エンジンの掛かりが遅いタイプでもあり、ここは間に合わない可能性もある。負けるならここだろうが能力で圧勝も。
レッドリヴェールは前走からの良化が凄い。前走は極悪馬場で勝っているが、今の軽い阪神の馬場の方が合っているし、ここは上位争いに絡んできそうだ。
ホウライアキコはスピードではこのメンバーでも一番。中間の写真を見ると若干細い感じがしたので評価を下げたが、当日のデキが良ければ評価を上げたい。
推奨馬:1.レーヴデトワール、10.ハープスター、8.レッドリヴェール、18.ホウライアキコ
【伊吹雅也のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→中山10R 美浦S
昨年の5回中山芝1800mは、3歳以上のレースに限ると、4コーナーを5番手以下で通過した馬が[0-1-1-40]。また、前走がJRAの平地競走、かつその前走で出走メンバー中3位以内の上がり3ハロンタイムをマークした馬も[0-3-3-14]と勝ち切れていませんでした。注目は田中勝春騎手とフェスティヴタローのコンビ。先行有利な馬場がプラスに働きそうですし、この馬自身も前走から中4週以内のレースに限れば[4-2-1-1]と堅実です。
推奨馬:6.フェスティヴタロー
■今週の多点買いレース
→阪神11R 阪神JF
同年、かつJRA、かつ秋季競馬の競走において連対経験のない馬は2006年以降[0-0-0-37]。休養明け緒戦だった馬を含め、夏季競馬の期間中しか連対例がない馬は人気を裏切りがちでした。また、前走がJRAの競走、かつその前走で出走メンバー中3位以下の上がり3ハロンタイムに終わっていた馬も2006年以降[0-1-2-54]と苦戦しています。狙ってみたいのは前走が好内容だったレーヴデトワール、フォーエバーモア、マジックタイム、実績上位のマーブルカテドラル、ホウライアキコ。
推奨馬:1.レーヴデトワール、6.フォーエバーモア、7.マジックタイム、13.マーブルカテドラル、18.ホウライアキコ
【石橋武のWIN5見解】
■今週の「単勝二頭流」レース
→阪神10R オリオンS
アドマイヤフライトは、4走前に同条件をあっさり勝利。その勝利も含め、今回と同じ阪神芝2400mでは2戦2連対。このメンバーでは能力上位なだけにハンデは58キロと決してラクではないが、得意の舞台であっさりのシーンもあるだろう。
マイネルメダリストは阪神芝コースで2戦して、ともに馬券絡みを果たした。しかもその2戦は2000m、2400mと距離実績は文句なし。阪神芝コース以外では阪神同様ゴール前に急坂のある中山での実績が素晴らしく、タフなコースへの適性が伺い知れる。休み明けを3戦したところで、ようやく状態も上向きになり、今回は得意の舞台で大駆けが期待できる。
推奨馬:5.アドマイヤフライト(人気馬)、4.マイネルメダリスト(穴馬)
伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。