我慢して堅く行く、朝日杯

2013年12月10日(火) 12:00


◆勝ち切れていないが崩れてもいない人気馬

 朝日杯の馬券を買うというのは、「穴狙いしたくなる気持ちとの戦い」だ。そのくらい、堅いG1である。

 過去10年の朝日杯で全馬の単複を均等買いした場合の回収率は、単勝58%・複勝48%。2003年以降(既に終了したレースは11回、ヴィクトリアマイルは8回、朝日杯と有馬記念は10回)の平地G1では、複勝回収率が一番低い。1番人気馬の回収率が単54%・複104%で、勝ち切れていないが崩れてもいない様子が見てとれる。

 反対に人気がなかったほうの好走例も見てみよう。過去10年に馬券に絡んだ馬で、複勝下限オッズ(複勝オッズには幅があるが、その一番安いほう)がいちばん高かったのは・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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