“幻の名馬”タガノテイオーの血を引く タガノグランパ/吉田竜作マル秘週報

2013年12月11日(水) 18:00


◆無事だったら翌年のクラシックを全部勝てた、と松田博資調教師が語るタガノテイオー

 阪神JFが終わり、今週は2歳馬の頂上決戦・朝日杯FSが行われる。夏から秋にかけて女馬にメンツをつぶされ続けてきた?男馬たちだが、ふたを開けてみれば阪神JFより「1勝馬の枠」は少ない。これをもって「牡馬のレベルが急激に上がった」とするのは安易過ぎるが、秋口の牡馬に対する“絶望感”はいくらか払拭できたのでは。

「1勝馬=抽選組」に魅力的な馬が多いのは例年なら阪神JF(今年は結果的に無抽選)だったが、今年は朝日杯FSの方がしっくりくる。以前にも当コラムで取り上げたミッキーアイルは「前に行けることは中山では大きな武器になる」と音無調教師が早くから出走を熱望していた逸材。この馬が抽選突破でゲートインできるようなら、上位人気に支持されるのは確実だろう。

 ほかにも京王杯2歳Sで1番人気に支持されたモーリスほか、今年の抽選組は気になる馬がホントに多いが、個人的に大いに注目しているのは5回京都開催最終日の新馬戦(芝内1400メートル)を勝ち上がったタガノグランパだ。この馬の話を松田博調教師としていると、ついついタイムスリップしてしまう。

 母のタガノグラマラスも現役時、松田博キュウ舎に所属。クラシックとは縁がなかったものの、引退までに4勝を挙げた。その母、つまりタガノグランパの祖母タガノターキン(現役時1勝)もまた松田博キュウ舎の管理馬だった。これだけでもトレーナーにとって思い入れが強い血統なのは容易に想像できるが、これだけで話は終わらない。

 このタガノターキンの半弟にあたるのが・・・

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