2013年12月21日(土) 20:00
今週末は明日12月22日(日)、明後日12月23日(月)と、2日連続でWIN5が発売されます。しかも、22日は総出走頭数が80頭、総組み合わせ数が104万8576通り、23日は総出走頭数が80頭、総組み合わせ数が103万2192通り(土曜16時現在)と、それぞれかなりの多頭数。総組み合わせ数が100万通りを超えた過去14回のうち、配当が100万円を切ったのは1回だけで、逆に2000万円を超える配当は5回もありました。高額配当を狙うにはうってつけの、年末らしいビッグチャンスと言えるでしょう。
なお、発売締切時刻は22日が13:50(JRAダイレクトは13:45)、23日が14:55(同14:50)。それぞれ変則的な時刻に設定されておりますので、まずはお買い逃しのないようご注意ください。当コラムでは22日の展望をお届けします。
1レース目は3歳以上1000万下、ハンデキャップ競走のグッドラックハンデキャップ。前走の秋華賞で5着に食い込んだリボントリコロールと、現級で好走してきた馬たちの力関係をどう見るかがひとつのポイントでしょう。
2レース目は2歳500万下の樅の木賞。比較の難しいメンバー構成ですが、前走のオキザリス賞で2着に踏ん張ったペアンらが人気の中心となりそうです。
3レース目は3歳以上1600万下の師走S。1600万下で優勝経験があるトミケンアルドールや、中山ダート1800mに実績のあるハコダテナイト、ドラゴンフォルテ、3歳のストーミングスターあたりが上位人気に推されるのではないかと思います。
4レース目は3歳以上1000万下の江坂特別。前走が1000万下のレース、かつその前走で3着以内に好走していた馬はいません。昇級緒戦のロッカデバルディらを含め、支持は割れるんじゃないでしょうか。
5レース目は3歳以上GIの有馬記念。土曜16時の時点ではオルフェーヴルが断然の人気を集めていました。これに続いているのがゴールドシップで、3番手以下は大きく離されそう。手を広げにくい5レース目でもあり、上位人気の2頭が崩れるようなら超高額配当を期待できそうです。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →阪神9R 樅の木賞 昨年から阪神ダート1800mで行われるようになった樅の木賞。その1着は5番人気の一杯平均トラックでした。2着が標準多め坂路のクリソライト。後にダートG1を勝つような馬でもトラックで一杯に追われた馬には負けるわけですから、一杯平均トラック系統の調教タイプにはかなり適性があります。
ワールドダンスはスパルタ併用。最終追い切りはCコースでゴールドシップとの併せ馬。かなりハードな内容をこなしており、坂路でも強い追い切りを行っていることを考えると、昨年の勝ち馬より調教適性が高いと思います。
推奨馬:5.ワールドダンス
■今週の多点買いレース →阪神10R 江坂特別 江坂特別は2009年以降、阪神芝2400mで行われていますが、その過去4年の1着馬のうち、3頭は追い切り本数の多い併用系統。そもそも、阪神芝2400mはその調教傾向が強い場所ですから、定番通りに狙えばよいというところ。
この調教タイプに該当するのが、アドマイヤネアルコ、ルシャンベルタン、ロッカデバルディ。本数は多くありませんが、併用系統という意味で、プランスペスカ。そして、最終追い切りの動きが抜群だったジャイアントリープは絶対に押さえたいところ。
推奨馬:7.アドマイヤネアルコ、5.ルシャンベルタン、15.ロッカデバルディ、11.プランスペスカ、14.ジャイアントリープ
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →阪神10R 江坂特別 かなり骨太でパワーがあるタイプだけに今の馬場はピッタリの印象。 メンバー的にもここなら力上位だし、距離適性も高い。 ここは勝ち負け。
推奨馬:15.ロッカデバルディ
■今週の多点買いレース →中山10R 有馬記念 オルフェーヴルはフランス帰りになるが、体はパワフルな造りで良く見せるし、何より能力の絶対値が上。当日大人し過ぎると微妙だが、煩いくらいなら圧勝まで。
ゴールドシップは近走の成績が振るわないが、スタミナならオルフェーヴルを凌ぐと言っても過言ではないし、雨の影響で極端に時計が掛かるようならチャンス十分。
ダノンバラードはディープインパクト産駒だが切れ勝負よりもスタミナを生かす方が向いているし、今の中山の馬場は合っていそうだ。
推奨馬:6.オルフェーヴル、14.ゴールドシップ、1.ダノンバラード
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →中山10R 有馬記念 芝2000mのJRA重賞において優勝経験のない馬は2008年以降[0-2-2-37]、同年、かつ芝2000〜2400mのJRAGIかJRAGIIにおいて優勝経験のない馬は2008年以降[0-1-2-38]。今回よりもやや短い距離のレースに実績がある馬を重視すべきでしょう。注目は池添謙一騎手とオルフェーヴルのコンビ。JRA、かつ芝2000〜2400mのレースでは[5-1-0-0]と安定している馬ですし、ゴールドシップらとの比較でも見劣りする点はありません。通常の式別は別の馬を中心に据えるつもりですが、1着となる可能性がもっとも高いのはこの馬だと思います。
推奨馬:6.オルフェーヴル
■今週の多点買いレース →阪神9R 樅の木賞 今年の5回阪神ダート1800m(12月21日終了時点)は、2歳、かつ新馬を除くレースに限ると、前走で1800m未満のレースに出走していた馬が[1-0-1-25]といまひとつ。3歳以上のレースを含めても距離延長組がやや苦戦しています。狙ってみたいのはダート1800mのレースで優勝経験があるサンライズブルー、ワールドダンス、タイセイクルーズ、スマートダイバー。
推奨馬:1.サンライズブルー、5.ワールドダンス、7.タイセイクルーズ、16.スマートダイバー
【石橋武のWIN5見解】 →阪神9R 樅の木賞 タイセイクルーズは、ダート緒戦となった前走で2着馬に3馬身半の差をつける圧勝。レース内容も速めのペースを前めで受けながらも、速い上がりで押し切るという、見どころのあるレースぶりだった。一度ダートを使った上積みも期待でき、また前走の内容からもまだまだ時計は詰められる。勝ち負けを期待したい。
ワールドダンスは、デビュー戦の前走でスローからの瞬発力勝負を制して優勝。一瞬で抜け出した脚は今後に期待を抱かせるものだった。今回はクラスも上がるうえに前にいきたいメンバーも揃い、前走とは比べ物にならないほど厳しい流れになるだろうが、前走の向こう正面から自ずと上がって行けるスピードをみると、同馬にとってはむしろプラスに働くのではと感じる。メンバー的に終いの脚を活かせる展開利もあり、好勝負は必至だ。
推奨馬:7.タイセイクルーズ(人気馬)、5.ワールドダンス(穴馬)
※当コラムは、次回の1/4(土)から内容をリニューアルし、伊吹雅也氏の単独執筆となります。より読みやすく参考になるコラムとなっておりますので、今後ともご愛読くださいますと幸いです。
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。