船橋記念展望&報知オールスターカップ回顧

2014年01月07日(火) 18:00

◆船橋記念展望
(1月8日 船橋 サラ4歳以上 別定 南関東SIII 1000m)

「船橋記念」は、平成18年、1800m→1000mに、リニューアルされた若い重賞(さらに古くは昭和31年〜平成8年までアラブ系で施行)。しかしその優勝馬、けっしてレベルは低くなく、例えば19年プライドキムは以後「クラスターカップ」を勝ち、21年スパロービートは「北海道スプリントカップ」3着、23年ジーエスライカーは「さきたま杯」2着、それぞれ統一Gで十分な実績を作っている。

 先週「東京大賞典・回顧」の際も少しふれたこと。地方馬が統一Gで好勝負を演じる、そう考えたとき、短距離と中〜長距離、どちらに可能性が大きいか。記者は以前中〜長距離とイメージしていたが(パワー優先)、昨今の流れをみるとどうやら違う。実際、昨年統一G地方馬優勝は「オーバルスプリント=浦和1400m」、ケイアイメモリーただ1頭。対して中〜長距離では「ダイオライト記念」「日本テレビ盃」、GII級でもまったく競馬にならなかった。

 スピードと瞬発力を磨くこと。ひとまずそれが統一G通用への近道…になるのだろう。少々うがった見方だが、地方競馬場で施行される短距離レースの場合、砂の状態、小回りなどで紛れが生じ、その結果、地元勢に思わぬチャンスが巡る可能性もある。さて今回船橋記念。3連覇をめざすナイキマドリード(23年・さきたま杯優勝)注目は当然だが、記者自身は、そろそろ“若い力”に期待したい気分がある。ハードデイズナイト筆頭に、リコーシルエット、フォリッド、3頭の明け4歳馬。そしてこのレース、現実に1〜2着馬には、2月26日大井「スプリング盃=SIII」優先出走件が与えられ、さらにいい結果が出れば、4月「東京スプリント=統一GIII」まで夢が及ぶ番組になっている。

 (1)…波乱含み。1人気[3-1-0-4]。ここ2年ナイキマドリードが断然の1人気で制したが、負ければ着外のケースも多く、総体的には波乱含み。2人気[2-2-1-3]、3人気[0-2-2-4]。一昨年9人気バトルファイターが2着で、馬単7130円。

 (2)…船橋VS大井。地元船橋=4勝、2着4、3着6とリードだが・・・

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吉川彰彦

日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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