2014年01月10日(金) 18:00
◆「幻のG1馬」は仮定の話でしかない
シンザン記念は13頭立て。もともと頭数が集まらない年も多い重賞だが、今年は特に上位勢が強いと避けられた面もあるのだろう。
人気はミッキーアイル。京都でのレコード勝ちに加えて、前走も朝日杯より速い時計ということで「幻のG1馬」という称号も付いている。実際、勝つとまでいかなくても朝日杯で掲示板に載るレベルの馬ならここでは勝ち負け。コースと相性の良いディープインパクト産駒でもあり、人気が集まるのも頷ける。
ただ、「朝日杯に出ていても上位争いだった」というのはあくまで仮定の話であって、それが確定した事実と同じレベルの話として扱われるのは、オッズが不必要に安くなるという面でおいしくはない。
それならば、実際に・・・
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須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。