迷ったら5歳馬

2014年01月14日(火) 12:00


◆「1月の古馬オープン」を分析すると…

 いきなりだが、日経新春杯過去10年の年齢別成績を記すと以下のようになる。

【年齢】
[着度数]
勝率/連対率/複勝率/単回収率/複回収率

【4歳】
[3-4-5-17/29]
10.3/24.1/41.4/108/114
【5歳】
[5-5-3-22/]
14.3/28.6/37.1/66/173
【6歳】
[1-0-2-28/31]
3.2/3.2/9.7/110/36
【7歳】
[1-1-0-22/24]
4.2/8.3/8.3/29/18
【8歳】
[0-0-0-11/11]
0.0/0.0/0.0/0/0

 テイエムプリキュアが単穴をあけたので6歳馬の単回収率がプラスになっているが、勝率・連対率・複勝率で見ると4-5歳と6歳以上の差は明らか。複勝回収率も4-5歳馬と6歳以上の差は大きい。

 高齢馬は成績的に煮詰まった馬もいるので、グループとしてとらえると「若い馬のほうが良い」というのはよく出てくる結論である。条件戦などでは常にそうだと言っても過言ではない。ただ、日経新春杯はその傾向が特によく出ているレースだと思う。

 次に問題となるのが、4歳馬と5歳馬の比較だ。4歳馬はまだ斤量のアローワンスを1キロ貰っているタイミングであり、有利に見えなくもない。ただ、短距離も含めてアローワンスが設定されている1月に限定して「4歳上・オープン特別、重賞」全体の成績を取ると、以下のようになる・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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