“谷間”からダービー見据えるヤマノウィザード/吉田竜作マル秘週報

2014年01月15日(水) 18:00


◆「もう先生の目にはダービーしか見えてないんとちゃうかな」と川江助手

 先週のシンザン記念はV3を決めたミッキーアイルを筆頭に好メンバーが揃っていたが、日曜中山の京成杯も素質馬がズラリ。土曜京都の500万下・白梅賞でさえ、サンブルエミューズの半弟グレナディアーズ、ディープ産駒のローハイド、ステファノスなど、POGで人気を集めた馬たちが激突する予定になっている。

 この「どこを向いても強そうな馬ばかり」という状況は牡馬クラシック戦線の勢力図がいまだ定まらないがゆえ。軸となる馬がハッキリせず、賞金のボーダーラインが一向に見えてこない。素質馬を抱える各陣営が「できるだけ早く、確実にGIを使えるだけの賞金を稼いでおきたい」心理が働くのも無理はない。

 ただサラブレッドは機械ではない。しのぎを削ることでたくましく成長する馬もいるだろうが、ここまで激しいサバイバル戦が続くと「本番を迎えるころには余力が残っていない」ケースも十分考えられる。

 そうした消耗戦を避け、ダービーを見据えた戦略をとろうとしているのが名門・山内キュウ舎のディープ産駒ヤマノウィザードだ。中京のデビュー戦(芝2000メートル)は追うところなしの大楽勝。デビュー前の調教にまたがった藤懸が「来年の牡馬の重賞は全部いわすんとちゃいますか」と評したほどらしいが、それもまんざらではなさそうだ。

 この素質馬の“次”は誰もが気になるところだが、そこは用兵に慎重な山内調教師。ハッキリとしたレースはいまだ明らかにしていない。ただ調教をつける川江助手は・・・

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